[フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は6日、来週14日の政策会合でおそらく最後の利上げに踏み切るとの見解を示した。
同総裁は、インフレ率が高止まりしインフレ期待もECB目標の2%を大幅に上回っているため、もう一段の利上げが必要だと指摘。「選択肢の一つは9月の利上げを見送り、必要なら10月か12月に0.25%ポイント(おそらく最後の)利上げすること。第二の選択肢は望ましく合理的に思えるもので、来週0.25%の追加利上げを行った後は一息つくことだ」と述べた。
その上で現段階で利上げすることが「より直接的で効果的な解決策」で、市場に明確なシグナルを送り、インフレ率2%に向けた持続可能な道を進んでいると政策当局が確認する時間を与えることになると語った。
カジミール総裁は「インフレと経済成長予想はまだ更新されていないが、特に賃金動向の見通しが不透明なため依然不確実性が高い。そのため一歩踏み出す必要がある」との見方を示した。