[北京 ２８日 ロイター] - 中国共産党は財政省の党組書記長に山西省のトップだった藍佛安氏を充てる人事を決定した。同省が２８日発表した。これにより同氏が次期財政相に就任する見通しとなった。
藍氏は劉昆氏の後任となるが、劉氏は引き続き財政相を務める。
藍氏は６１歳で２０２２年１２月に山西省長に就いた。
劉氏は１８年から財政相を務めている。３月の全国人民代表大会（全人代）では引退年齢とされる６５歳に達していたが留任した。
ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミストZhiwei Zhang氏は今回の人事について「政策スタンスがより拡張的になる可能性を示している」との見方を示した。
「すでに年度末に近づいているため政策の変更はすぐには起こらないかもしれない。しかし今回の人事により来年度の財政政策スタンスが変更される公算が大きくなった。経済にとってプラスになる」と述べた。
財政省の幹部は劉氏が１０月９日から１５日までモロッコで開催される国際通貨基金（ＩＭＦ）と世界銀行の年次総会に出席するかどうかは把握していないと話した。