[上海 1日 ロイター] - 民間不動産調査会社の中国指数研究院(CIA)が1日発表した調査結果によると、中国100都市の9月の新築住宅価格は前月比で平均0.05%上昇し、5カ月ぶりに上昇に転じた。
上昇幅は21年10月以来最大。不動産業者は最近打ち出された一連の支援策を活用するため、より高品質な新規物件の着工を加速させた。
9月に価格が下落したのは100都市中30都市のみだった。
政府はここ数週間に、一部融資規則や一部都市の住宅購入規制緩和など、一連の住宅購入支援策を発表。これにより北京などの大規模都市で若干の販売増が見られたものの、改善は短期的で、より小規模な都市では需要が枯渇する恐れがあるとの指摘も出ている。
CIAのリポートは、こうした政策の最適化が続けば、大規模都市の市場は今四半期に横ばいとなる公算が大きく、より小規模な都市は回復に時間がかかる可能性があると指摘した。