Takaya Yamaguchi
[東京 2日 ロイター] - 政府が予算案審議に併せて国会に提出する試算で、2033年度末の国債残高を1244兆6800億円と想定していることが新たに分かった。利払い費が膨らむことで年度末ごとに過去最大を更新する姿となる。関係筋が明らかにした。
日銀がマイナス金利の解除や長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の撤廃に踏み切れば、さらなる金利上昇は避けられない。国債費を除く基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)だけでなく、財政収支全体をどうコントロールしていくかが今後問われそうだ。
試算は、国債整理基金の資金繰りなどをもとに仮計算した。それによると、24年度末に1097兆1200億円となる見込みの国債残高は、年度ごとに十数兆円ずつ増え続け、31年度末に初めて1200兆円を突破する。その後も累増する姿を示す。
向こう10年間で利払い費も膨らみ、33年度には24兆8000億円(24年度は9兆8300億円)となる。