Maria Martinez
[６日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が６日発表した１月の貿易統計によると、輸出は前月比６．３％増と、予想を上回った。欧州連合（ＥＵ）向けや中国向けの輸出が増加した。
ロイターがまとめた市場予想は１．５％増だった。
ＥＵ向けの輸出は８．９％増加、ＥＵ域外向けは３．１％増加。中国向けは７．８％増加、英国向けは８．１％減少だった。
ＶＰバンクグループのチーフエコノミスト、トマス・ギッツェル氏は、昨年１２月に大きく落ち込んだ反動で想定の範囲内とした。２０２３年の輸出が実質ベースで２．２％減少したことを挙げ「２４年は少なくとも小幅ながらプラスを回復することが期待される」と述べた。
輸入は前月比３．６％増。市場予想は１．８％増だった。
貿易収支（日数・季節調整後）は２７５億ユーロ（２９９億ドル）の黒字。前月は２３３億ユーロの黒字だった。
ＩＦＯ経済研究所によると、２月のドイツの輸出産業の業況はやや改善した。ただ、ＩＦＯの調査責任者クラウス・ボールラーベ氏は「ドイツの輸出産業は現在、世界経済の動向からほとんど恩恵を受けていない」とし、依然として大幅な改善余地があると述べた。