[パリ 26日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所(INSEE)が26日発表した2023年の公共部門財政赤字は、対国内総生産(GDP)比5.5%と22年の4.8%から拡大し、政府目標の4.9%を大幅に上回った。
ルメール経済財務相は、23年の経済成長率が予想を下回り、税収が減ったことが原因だと説明した。
今年の財政赤字目標4.1%の達成に向け、一段の歳出削減が必要になる。政府はすでに今年100億ユーロ(109億ドル)の追加歳出削減を行う意向を表明。年央までに法案通過が必要になる可能性があるとしている。
ルメール氏はRTLラジオで27年までに財政赤字を欧州連合(EU)の規定であるGDP比3%以下に抑制する意向を改めて表明。増税の可能性は否定した。
INSEEによると、23年末時点の公的債務残高はGDP比110.6%。22年末は111.9%だった。