Cynthia Kim
[ソウル 4日 ロイター] - 複数の関係筋によると、韓国銀行(中央銀行)は金融政策の透明性を高めるため、金利の道筋を示す期間の長期化やチャートによる説明など、フォワードガイダンスの見直しを検討している。
ただ理事会メンバー7人のうち少なくとも1人は、状況が急変した場合などに政策の信頼性が損なわれかねないと反対している。
中銀の李昌ヨン総裁は少なくとも今後6カ月間の政策金利の道筋について条件付きのフォワードガイダンスを定期的に示す案を検討。従来より詳細な経済成長・インフレ予測を示すことも計画している。
現在は主に口頭で金融政策の見通しを示しており、チャートを導入するのは初めてとなる。
ある関係筋は「定量的なフォワードガイダンスを示すことがポイントだ。将来の金利の道筋をチャートで示すことなどを検討している」と発言。
別の関係筋は、米連邦準備理事会(FRB)のドット・チャートのようなものになるかとの質問に対し、まだ分からないとした上で「分かりやすく、解釈の余地が少ないものを目指す必要がある」と述べた。
現行のフォワードガイダンスでは「十分に長い期間」「当分の間」といった表現が使われており、チャートや定量的な予測は示していない。総裁は最近の会見で3カ月後の金利の見通しを示している。