[4日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は4日、連邦準備理事会(FRB)がインフレ率を目標の2%に戻す最大の障害は住宅サービスセクターにおける持続的かつ異常な価格上昇だと述べた。
イリノイ州オークブルックでのイベント向けの講演原稿で「私の見解では、インフレ情勢に対する最大のリスクは住宅サービスの高インフレが続くことだ」と指摘。新たな賃貸契約の賃料に関する市場データに基づき「これまでよりも迅速に賃料が下がると予想していたが、もし下がらなければ、全体のインフレ率を2%に戻すのは非常に困難になる」とした。
また、1─2月の期待外れのインフレ統計は「単なるノイズ」として片づけられるべきではないとした一方、住宅インフレが軟化し始めている限り、FRBが良い方向に進んでいないことを必ずしも意味するわけではないとした。
「住宅インフレは当面の将来において私にとって最も価値のある指標であり続ける」と語った。
さらにFRBが利下げ開始を過度に先延ばししないよう警告。あまりに長期にわたり制約的な金融政策を維持すれば、2つの責務の1つである雇用面に悪影響が及び始める可能性が高いとした。