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フィリピン3月CPI、前年比+3.7% 2カ月連続で加速

発行済 2024-04-05 13:47
更新済 2024-04-05 13:55

Mikhail Flores Neil Jerome Morales

[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計局が5日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.7%上昇と、2カ月連続で加速した。

コメの価格が過去15年で最大の上昇を記録した。中央銀行は来週、政策金利を据え置くとみられている。

2月のCPIは3.4%上昇だった。ロイターがまとめた市場予想は3.8%上昇。中銀は3月のCPIを3.4─4.2%上昇と予想していた。

中銀は声明で「インフレ見通しに対するリスクは依然として上方向に傾いている」と指摘した。中銀は8日に政策決定会合を開く。

食品価格は5.7%上昇と、2023年11月以来の高い伸びを記録した。

主食であるコメの価格は24.4%上昇。09年2月以来の高い伸びとなった。CPI上昇率の半分近くはコメの値上がりによるものだった。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年比3.4%上昇と、前月の3.6%上昇から鈍化した。ロイターがまとめた市場予想は3.45%上昇だった。

セキュリティー・バンク(マニラ)のチーフエコノミスト、ロバート・ダン・ロセス氏は、中銀が来週、政策金利を据え置く可能性が高いと指摘。「総合インフレ率は予想を下回ったが、食品の値上がりが懸念要因だ」と述べた。

中銀は2月、政策金利を3会合連続で6.5%に据え置いた。

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