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インタビュー:韓国中銀、年内は利下げない見通し=元副総裁

発行済 2024-04-08 13:02
更新済 2024-04-08 13:10
© Reuters.  韓国銀行(中央銀行)のイ・スンホン元副総裁は5日、インフレとの戦いはまだ終わりには程遠く、年内の利下げは恐らくないだろうとの認識を示した。写真は韓国銀行の建物。ソウルで

Cynthia Kim Yena Park

[ソウル 8日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)のイ・スンホン元副総裁は5日、インフレとの戦いはまだ終わりには程遠く、年内の利下げは恐らくないだろうとの認識を示した。

市場では今年下半期に2回の利下げがあると予想されている。

イ・スンホン氏はロイターとのインタビューで「今年後半であっても利下げは容易ではない」とし「経済が明らかに下り坂にあるわけではなく、(成長の)勢いがそれほど強くないという理由だけで利下げを急ぐ必要はない」と述べた。

同氏は昨年8月に引退した。中銀は12日に政策金利を見直す。ウォンは1ドル=1350ウォン前後と、今年の安値から大きくは戻していない。

アナリストは以前から第3・四半期と第4・四半期にそれぞれ25ベーシスポイント(bp)の利下げがあり、政策金利が現在の3.50%から年末には3.00%になると予想してきた。

イ・スンホン氏は、利下げの可能性について市場にシグナルを送る場合も少なくとも6月までは待つべきだと指摘。国際原油価格の上昇で物価圧力が急激に高まるリスクがあるほか、国内消費の力強さをさらに検証する必要があると述べた。

3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.1%で、前月と同水準。中銀のインフレ目標は2%で、利下げを検討するのは早過ぎるとの見方が出ている。

中銀の2月の会見によると、理事7人のうち1人が今後3カ月間は利下げの可能性を残すべきだと主張。これを受けて、市場では近く利下げがあるとの見方が浮上していた。

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