Davide Barbuscia
[ニューヨーク 22日 ロイター] - バンガードのグローバル金利責任者、ロジャー・ハラム氏は、最近の米指標や世界的に物価上昇圧力が再び高まるリスクを踏まえると、投資ポートフォリオでインフレ対策を強化することが好ましいとの見方を示した。
ハラム氏はウェブセミナーで、中東情勢の緊迫化に伴い輸送コストや原油価格の上昇が予想されるため、インフレ対策の強化は投資家にとって検討に値すると述べた。
「現時点でポートフォリオでインフレ対策を強化することは魅力的だと考える」と述べ、特に短期の物価連動国債(TIPS)に言及した。
バンガードの基本シナリオは、米経済の「先送り着陸(deferred landing)」。経済成長は続き、インフレ率は米連邦準備理事会(FRB)が好ましいとする水準を上回るが、追加利上げを行うほどには上昇しないと想定している。
このシナリオ通りになれば、社債や米国債の投資家はFRBが利下げに踏み切った場合に高い利子収入と値上がり益が得られる。