17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:米大手行決算評価で底堅い相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の売り越し
■前場の注目材料:金融取引所社長、ビットコイン活用示唆
■米大手行決算評価で底堅い相場展開に
17日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。
14日の米国市場では、米銀行最大手のJPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴがいずれも減益ながら市場予想を上回っており、NYダウ、ナスダックともに上昇。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の16875円だった。
円相場は1ドル104円30銭辺りで推移している。
米大手行の決算については一先ず安心感につながりそうである。
また、9月の米小売売上高は前月比0.6%増と、2ヶ月ぶりにプラスに転じた。
12月利上げへの後押しとの見方が強まっているが、年内利上げを織り込む流れのなか、為替相場はドル高・円安傾向に振れやすいことも材料視される。
もっとも、米国で決算発表が本格化するため、決算に対する市場の評価を見極めたいとの流れになりそうだ。
積極的な売買は手控えられ、もち合いレンジ突破は期待しづらいところではある。
ただし、主力株の底堅い値動きからは、25日線を支持線にレンジ上限を窺う展開も意識しておきたいところ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1440万株、買い1400万株、差し引き40万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
10月07日(金):170万株の売り越し
10月11日(火):370万株の買い越し
10月12日(水):570万株の売り越し
10月13日(木):60万株の買い越し
10月14日(金):710万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(18138.38、+39.44)
・NY原油は下落(50.35、-0.09)
・ソニー (T:6758)連日の高値更新、VR関連堅調
・金融取引所社長、ビットコイン活用示唆
・新潟知事選、与党は国政並み態勢で敗北
・日本政府、北方領土をロシアと共同統治案検討
・生前退位の有識者会議きょう初会合
・中国 きょう有人宇宙船を打ち上げ
・住友電工 (T:5802)、モーター用磁石で新製法
・ダイキン (T:6367)、17年から世界で生産方式共通化
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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