15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:アップル関連への物色は継続か
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の売り越し
■前場の注目材料:三菱商事、ローソンを子会社化へ
■アップル関連への物色は継続か
15日の日本株市場は、売り優勢の展開になりそうだ。
14日の米国市場では、原油安が嫌気される一方で、前日の日本株市場同様、アップルの「iPhone7」の好調を背景にハイテク株の上昇が目立っていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円安の16360円。
円相場は1ドル102円45銭辺りでの推移に。
米アップルについては、関連銘柄への物色が引き続き注目されよう。
韓国サムスン電子の「ギャラクシーノート7」が大量リコールに見舞われるなか、中国でもリコールが決定したと報じられている。
そのためアップルに追い風となる可能性がありそうだ。
その他、三菱商によるローソン子会社化を受けて、コンビニなど小売セクターには再編機運が高まりそうである。
また、ゲームショウ開幕により、VR/AR関連を見直す流れも意識されそうである。
昨日の日経平均は一時16600円を割り込む局面をみせており、再び価格帯別出来高で商いが積み上がっている16600-16700円辺りのレンジを捉えている。
この水準を再び割り込んでくるようだと、利益確定の流れが強まる可能性がある。
日銀の緩和政策に関する報道に振らされたが、次回の日銀決定会合までは神経質な相場展開が続きそうである。
また、日銀のETF買入れ観測によっても市場反応が限られたことから、需給状況が悪化している銘柄へは、ポジション圧縮の流れが強まりやすい。
そのため、物色はテーマ株の一角や値動きの軽い中小型株、長期的に低迷していた低位材料株での水準訂正を狙った売買等に絞られそうである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1040万株、買い940万株、差し引き100万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
9月08日(木):50万株の買い越し
9月09日(金):820万株の売り越し
9月12日(月):100万株の売り越し
9月13日(火):270万株の買い越し
9月14日(水):100万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(18034.77、-31.98)
・NY原油は下落(43.58、-1.32)
・米アップル堅調、iPhone7好調
・国交省、古民家再生で規制緩和
・三菱商事 (T:8058)、ローソン (T:2651)を子会社化へ
・NY州がトランプ財団を捜査
☆前場のイベントスケジュール
・10:30 豪・8月失業率(予想:5.7%、7月:5.7%)
・10:30 豪・8月雇用者数増減(予想:+1.5万人、7月:+2.53万人修正値)
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