18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:18000円突破でいったん利益確定からの値固めへ
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の売り越し
■前場の注目材料:トヨタ、EV開発の社内新組織
■18000円突破でいったん利益確定からの値固めへ
18日の日本株市場は買い先行となり、日経平均は節目の18000円を捉えることで、直近足踏みであった2月戻り高値や週足ベースの一目均衡表の雲を上放れてくる格好となる。
17日の米国市場は予想を上回った経済指標のほか、イエレン(FRB)議長が早期の利上げが適切との認識を示したことが好感された。
この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の18100円、円相場は1ドル110円台に乗せている。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から節目の18000円を捉えてくることになろうが、その後は18000円を支持線に変えてくる流れを見極めることになりそうだ。
先高期待の強い相場展開のなか、ポジションとしては買いに傾いている需給状況である。
11月第2週の海外投資家による売買動向では、日本の現物株と先物合計の売買は、6228億円の買い越しだった。
大統領選通過後に買いに転じているとみられ、乱高下の局面とすれば16000円前半から買っており、節目の18000円突破で利益確定が意識されてくる。
その為、一段の上昇を意識しつつも、まずは18000円を支持線とした底固めの動きに向かう可能性が高そうだ。
物色についてはこのところ大型株が一服のなか、中小型株の物色に広がりが見られている。
本日は朝方こそ主力大型株主導となろうが、その後は中小型株へ広がりをみせる展開を想定したい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1020万株、買い860万株、差し引き160万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月11日(金):100万株の売り越し
11月14日(月):320万株の売り越し
11月15日(火):390万株の買い越し
11月16日(水):50万株の売り越し
11月17日(木):90万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(18903.82、+35.68)
・NY原油は下落(45.42、-0.15)
・イエレン議長、12月利上げを示唆
・欧州の銀行、米国ストレステストで赤信号
・日銀、利回り指定で国債無制限購入
・地銀5行、フィンテックでVBに出資
・ZMP {{|0:}}、上場承認直後に顧客情報流出
・ハウステンボス、「変なホテル」がギネス認定
・東電 (T:9501)の福島第一原発の廃炉、税制で支援検討
・三井物産 (T:8031)、パナソニックヘルスケアに出資
・日本郵便、ドコモ (T:9437)などと高齢者支援サービス参入
・トヨタ (T:7203)、EV開発の社内新組織、デンソー (T:6902)、アイシン精機 (T:7259)等からの出向者も
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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