4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・トランプ物色が再燃でインフラ関連や金融株に関心
・ドル・円は117円96銭付近、ドル・円はしっかり、日本株高で円売り
・タカタ、マイネットなど4社がストップ高
■トランプ物色が再燃でインフラ関連や金融株に関心
日経平均は大幅に反発。
415.31円高の19529.68円(出来高概算12億4000万株)で前場の取引を終えている。
米株高や円安を好感し、買い先行の展開となり、寄付き後早い段階で
19300円を回復すると、その後もじりじりと上げ幅を広げる展開に。
セクターでは33業種全てが上昇しており、海運、証券、銀行、保険、ガラス土石、パルプ紙、鉄鋼、石油石炭、輸送用機器の強さが目立つ。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1800を超えており、全体の9割を占める全面高商状。
売買代金上位では、東芝 (T:6502)、三菱UFJ (T:8306)、トヨタ自 (T:7203)、ソフトバンクG (T:9984)、みずほ (T:8411)、三井住友 (T:8316)、ファーストリテ (T:9983)が堅調。
インデックスに絡んだ商いが中心とみられるが、日経平均は19500円を回復しており、昨
年12月21日高値19592.90円が射程に入っている。
パラボリックなど昨年末に陰転したシグナルも好転しつつある。
年初安への警戒感もくすぶっていたこともあり、積極的なポジションも取りづらい状況であったとみられる。
そのため、日経平均が高値を更新してくるようだと、改めて節目の2万円を意識したトレンド形成が期待されてきそうだ。
その他、トランプ物色が再燃する格好から、引き続きインフラ関連や金融株に関心が集まるとみられる。
また、米国では4日に米FOMC議事録、6日には12月の米雇用統計が発表される。
2017年の利上げペースへの思惑等にもつながるため、予想されるペースより早いピッチで利上げへの見方が強まるようだと、ドル高・円安傾向を強める一因になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は117円96銭付近、ドル・円はしっかり、日本株高で円売り
4日午前の東京外為市場では、ドル・円はしっかり。
日本株の大幅高を背景にリスク選好の円売りが強まり、ドルを押し上げた。
ドル・円は、前日海外市場で堅調な米経済指標を背景にドル買い・円売りが強まった。
アジア市場でもこの流れを受け継ぎ、朝方117円54銭を付けた後は堅調地合いの日経平均株価を手がかりに上昇基調が続いた。
一時118円19銭まで上昇。
ドルはその後買い一服となり、再び118円を割り込んだ。
ランチタイムの日経平均先物は400円超高の堅調地合いで目先も日本株高は継続が見込まれる。
ただ、ドルは118円台では利益確定売りが出やすく、午後の取引では伸び悩む可能性はあろう。
ここまでのドル・円の取引レンジは117円54銭から118円19銭、ユーロ・円は122円40銭から122円86銭、ユーロ・ドルは1.0390ドルから1.0424ドルで推移した。
12時21分時点のドル・円は117円96銭、ユーロ・円は122円72銭、ポンド・円は144円35銭、豪ドル・円は85円38銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・タカタ (T:7312)、マイネット (T:3928)など4社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、1銘柄で日経平均を約46円押し上げ
・ドイツIFO経済研究所長
「イタリア国民は生活水準が向上しない場合、ユーロ圏を不要と考えるだろう」(独誌)
・米大統領報道官
「北朝鮮が核弾頭をICBMに搭載する技術を持っているとは考えにくい」
☆後場の注目スケジュール☆
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