4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・物色対象限られ模様眺めムードに
・ドル円は111円38銭、下げ渋り、押し目買いで下値は堅い
・ロングライフホールディング、フルヤ金属がストップ高
■物色対象限られ模様眺めムードに
日経平均は下落。
76.54円安の18906.69円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えている。
3日の米国市場は予想を下回る経済指標やロシアでのテロ事件を受けてNYダウ、ナスダックともに下落。
この流れを受けて売りが先行すると、日経平均は一時18841.18円まで下げ幅を広げる場面もみられた。
その後は下げ渋りがみられているが、18900円を挟んでのこう着が続いている。
セクターでは石油石炭、鉱業、電力ガス、陸運、医薬品、食料品が小じっかり。
半面、海運、鉄鋼、銀行、証券、輸送用機器、保険が冴えない。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。
売買代金上位では、ソレイジア (T:4597)、ソニー (T:6758)、KDDI (T:9433)、東エレク (T:8035)、7&iHD (T:3382)が堅調。
半面、東芝 (T:6502)、任天堂 (T:7974)、三菱UFJ (T:8306)、トヨタ自 (T:7203)、ファーストリテ (T:9983)が冴えない。
米経済指標については、このところ予想を上回る堅調な内容が続いており、米国経済の力強さに対する楽観が広がっていた。
これを受けた金利上昇、円安といった流れが期待されていただけに、ややハシゴを外された格好であろう。
また、ロシアでのテロ事件がリスク回避につながるほか、韓国大統領選に向けた動きも不透明要因になるなか、利益確定の流れが優勢のようだ。
また、中小型株も朝方は物色が強まる場面もみられたが、その後は下げに転じる動きが目立つ。
ある程度は想定されていたものの、一部の銘柄に資金が集中しており、物色対象に広がりが見られないなか、模様眺めムードにもつながっているようである。
午後は日銀のETF買入れへの思惑から下げ渋りが意識されるが、一方で、13時半辺りからの売り仕掛けの動きには注意する必要がありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は111円38銭、下げ渋り、押し目買いで下値は堅い
4日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り。
日本株安で売られたが、押し目買いで下支えされたようだ。
ドル・円は、前日海外市場でのドル売りの流れを受け継ぎ、日経平均株価の下落を手がかりに110円48銭まで下げた。
その後、110円台半ばでは押し目買いが観測され、110円後半での取引となっている。
ランチタイムの日経平均先物は100円超安で推移しており、目先の株安継続を警戒したドル売り・円買いの流れ。
積極的なドル買い要因が乏しく、戻りのペースは鈍い。
目先の111円回復には距離がありそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは110円48銭から110円94銭、ユーロ・円は117円85銭から118円37銭、ユーロ・ドルは1.0663ドルから1.0674ドルで推移した。
12時25分時点のドル・円は110円58銭、ユーロ・円は117円93銭、ポンド・円は138円10銭、豪ドル・円は84円01銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ロングライフホールディング (T:4355)、フルヤ金属 (T:7826)がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・日3月マネタリーベース:20.3%(2月:前年比+21.4%)
・豪2月貿易収支:35.74億豪ドル(予想:+19.00億豪ドル、1月:+13.02億豪ドル)
・黒田日銀総裁「日銀のETF買入れは株式相場の価格形成プロセスを歪めていることにはならない」
☆後場の注目スケジュール☆
・13:30 豪・オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利発表 1.50% 1.50%
<SK>
・物色対象限られ模様眺めムードに
・ドル円は111円38銭、下げ渋り、押し目買いで下値は堅い
・ロングライフホールディング、フルヤ金属がストップ高
■物色対象限られ模様眺めムードに
日経平均は下落。
76.54円安の18906.69円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えている。
3日の米国市場は予想を下回る経済指標やロシアでのテロ事件を受けてNYダウ、ナスダックともに下落。
この流れを受けて売りが先行すると、日経平均は一時18841.18円まで下げ幅を広げる場面もみられた。
その後は下げ渋りがみられているが、18900円を挟んでのこう着が続いている。
セクターでは石油石炭、鉱業、電力ガス、陸運、医薬品、食料品が小じっかり。
半面、海運、鉄鋼、銀行、証券、輸送用機器、保険が冴えない。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。
売買代金上位では、ソレイジア (T:4597)、ソニー (T:6758)、KDDI (T:9433)、東エレク (T:8035)、7&iHD (T:3382)が堅調。
半面、東芝 (T:6502)、任天堂 (T:7974)、三菱UFJ (T:8306)、トヨタ自 (T:7203)、ファーストリテ (T:9983)が冴えない。
米経済指標については、このところ予想を上回る堅調な内容が続いており、米国経済の力強さに対する楽観が広がっていた。
これを受けた金利上昇、円安といった流れが期待されていただけに、ややハシゴを外された格好であろう。
また、ロシアでのテロ事件がリスク回避につながるほか、韓国大統領選に向けた動きも不透明要因になるなか、利益確定の流れが優勢のようだ。
また、中小型株も朝方は物色が強まる場面もみられたが、その後は下げに転じる動きが目立つ。
ある程度は想定されていたものの、一部の銘柄に資金が集中しており、物色対象に広がりが見られないなか、模様眺めムードにもつながっているようである。
午後は日銀のETF買入れへの思惑から下げ渋りが意識されるが、一方で、13時半辺りからの売り仕掛けの動きには注意する必要がありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は111円38銭、下げ渋り、押し目買いで下値は堅い
4日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り。
日本株安で売られたが、押し目買いで下支えされたようだ。
ドル・円は、前日海外市場でのドル売りの流れを受け継ぎ、日経平均株価の下落を手がかりに110円48銭まで下げた。
その後、110円台半ばでは押し目買いが観測され、110円後半での取引となっている。
ランチタイムの日経平均先物は100円超安で推移しており、目先の株安継続を警戒したドル売り・円買いの流れ。
積極的なドル買い要因が乏しく、戻りのペースは鈍い。
目先の111円回復には距離がありそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは110円48銭から110円94銭、ユーロ・円は117円85銭から118円37銭、ユーロ・ドルは1.0663ドルから1.0674ドルで推移した。
12時25分時点のドル・円は110円58銭、ユーロ・円は117円93銭、ポンド・円は138円10銭、豪ドル・円は84円01銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ロングライフホールディング (T:4355)、フルヤ金属 (T:7826)がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・日3月マネタリーベース:20.3%(2月:前年比+21.4%)
・豪2月貿易収支:35.74億豪ドル(予想:+19.00億豪ドル、1月:+13.02億豪ドル)
・黒田日銀総裁「日銀のETF買入れは株式相場の価格形成プロセスを歪めていることにはならない」
☆後場の注目スケジュール☆
・13:30 豪・オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利発表 1.50% 1.50%
<SK>