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前場に注目すべき3つのポイント~短期的な達成感からの利食いは想定内

発行済 2017-09-01 08:38
更新済 2017-09-01 09:00
前場に注目すべき3つのポイント~短期的な達成感からの利食いは想定内
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1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:短期的な達成感からの利食いは想定内
■外資系証券の注文動向:差し引き580万株の売り越し
■前場の注目材料:ソニー、AIスピーカー発売予定、頭脳はグーグル製


■短期的な達成感からの利食いは想定内

1日の日本株市場は、利食い優勢ながらも底堅い相場展開が見込まれる。
8月31日の米国市場は上昇。
週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、7月個人所得・支出が前月から改善したことが好感された。
また、ムニューチン財務長官が税制改革法案の詳細を数週間以内に明らかにし、年内の法案成立に自信を示したことが材料視され、終日堅調推移となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の19675円、円相場は1ドル110円05銭辺りで推移している。


シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食いも出やすいだろうが、日経平均は2日間で300円弱近の上昇をみせて25日線に接近してきており、短期的には達成感も意識されやすい水準のため利食いは想定内であろう。
また、米雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすく、こう着感の強い相場展開になりそうだ。


ただし、直近のリバウンドで日経平均は足元のもち合いレンジだった19300-19550円のレンジを突破してきている。
テクニカルのシグナルも好転してきており、値固めからの押し目拾いの流れから、一段高を意識したスタンスとなろう。
北朝鮮情勢や米政権運営などの不透明感は払拭されておらず、楽観視は出来ないものの、もち合いレンジの突破により、ショートカバーを誘い込みやすい。


一方で中小型株については、利食い優勢の流れがみられており、中小型株から主力処にシフトしやすいだろう。
一先ず日経平均は上値抵抗の25日線レベルを捉えており、これを突破してくるようだと、より資金シフトが強まりやすい。
もっとも、JASDAQは8営業日続伸で27年ぶり高値水準をつけるなど、需給状況は良好である。
出遅れている中小型株への物色が強まりやすいと考えられる。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き580万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1230万株、買い650万株、差し引き580万株の売り越しとの観測。


08月25日(金):480万株の売り越し
08月28日(月):140万株の売り越し
08月29日(火):140万株の売り越し
08月30日(水):130万株の売り越し
08月31日(木):10万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは続伸(21948.10、+55.67)
・ナスダックは上昇(6428.66、+60.35)
・JASDAQは8営業日続伸、中小型株物色活発
・ドル円は1ドル109円95銭-110円05銭
・NY原油は上昇(47.23、+1.27)
・リチウムイオン蓄電池の生産が好調
・8月の地域経済動向、5地域の景況判断を引き上げ
・7月の建機出荷額26%増
・電子部品出荷額、7ヶ月連続プラス


・ソニー (T:6758)、AIスピーカー発売予定、頭脳はグーグル製
・三井不 (T:8801)、NYに58階ビル、総事業費4000億円
・シャープ (T:6753)「8K」発売へ 市販テレビで世界初
・ヤマハ発 (T:7272)鋳物受託生産、アルミ・マグネ 9カ国で展開
・東芝 (T:6502)3陣営と交渉継続、上場廃止リスク高まる
・第一三共 (T:4568)麻薬性鎮痛剤商業化権利を米社に返還、減損278億円


☆前場のイベントスケジュール


・10:45  中・財新製造業PMI(8月)  51.0  51.1

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