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BS11 Research Memo(4):業界全体が1ケタ成長となるなか、2ケタの増収を達成

発行済 2017-11-15 15:14
更新済 2017-11-15 15:33
BS11 Research Memo(4):業界全体が1ケタ成長となるなか、2ケタの増収を達成
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■業績の動向

1. 2017年8月期決算の概要
日本BS放送 (T:9414)の2017年8月期決算は、売上高11,569百万円(前期比13.3%増)、営業利益2,227百万円(同5.6%増)、経常利益2,231百万円(同4.4%増)、当期純利益1,518百万円(同3.9%増)と、増収増益で着地した。


期初予想との対比では、売上高は計画に対して430百万円(3.6%)の未達となったが、営業利益以下の各利益項目は期初予想を上回った。


弊社では同社の2017年8月期決算について、売上高が計画を下回ったことをネガティブに捉えるのではなく、前期比2ケタ増収を達成した点をポジティブに評価すべきだと考えている。
詳細は後述するが、業界全体の成長率は2015年、2016年と1ケタ台前半へと鈍化しており、2017年も同様の動きが続いているとみられる。
一時的な動きと捉えているが、そうしたなかで同社は、“良質の番組作りによる売上高の成長”という経営方針のもと、着実にそれを実行し、業界平均を大きく上回る13.3%の成長を果たした。
このことは同社の経営戦略が正しかったということと、同社の番組作りの実力が着実に高まっていることの2つについての証左であると言えるだろう。


利益が期初予想を上回った要因は、番組制作において費用の効率的使用に努めたことや、全社的に無駄な経費の縮減に努めたことが奏功したためとみられる。
同社は番組制作費や知名度・認知度向上のための広告宣伝費に関して、積極的に投下する方針で臨んだ。
これら費用はいずれも前期対比で大きな伸びを示したが、その中で無駄を省き効率的な経費の使用に努めたということだ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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