5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は3日続落、金利上昇で目先調整だが
・株安継続もドル・円は113円台後半で下げ渋る展開
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はTDK (T:6762)
■日経平均は3日続落、金利上昇で目先調整だが
日経平均は3日続落。
190.98円安の23784.64円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引を終えている。
4日の米株式市場でNYダウは200ドル安と6日ぶりに反落した。
米長期金利が7年ぶりの高水準となり、ハイテク株などPER(株価収益率)の高い銘柄を中心に売りが先行。
ナスダック総合指数は1カ月半ぶりの安値となった。
為替市場でも米株安を受けたリスク回避の動きから円相場が1ドル=113.60円台まで上昇する場面があり、本日の日経平均は米株安や円相場の上昇を嫌気して193円安でスタートした。
寄り付き直後に一時23730.19円(245.43円安)まで下落すると、円高や米株価指数先物の下げ一服とともに値を戻す展開となったが、前引けにかけて再び弱含んだ。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)、ソニー (T:6758)、ファーストリテ (T:9983)などがさえない。
東エレク (T:8035)やSUMCO (T:3436)は米半導体株安の流れを引き継いだほか、海外メディアで中国製半導体のスパイ疑惑が報じられたことも売り材料視されたようだ。
資生堂 (T:4911)なども下げが目立った。
一方、日米金利の上昇で三菱UFJ (T:8306)、三井住友 (T:8316)、みずほ (T:8411)といったメガバンク株が買われ、任天堂 (T:7974)やトヨタ自 (T:7203)もしっかり。
今上期の業績修正を発表したユニファミマ (T:8028)は5%近く上昇した。
また、決算が好感された佐鳥電機 (T:7420)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
セクターでは、化学、非鉄金属、鉱業などが下落率上位。
半面、証券、銀行業、保険業が上昇率上位だった。
直近でNYダウが史上最高値を更新していた米市場のみならず、9月半ばから日経平均が急ピッチの上昇を見せていた東京市場でも、米金利上昇をきっかけに目先の利益を確定する売りが出やすいところだろう。
金利上昇は金融株高を通じて相場全体の下支えとなる反面、高バリュエーション銘柄の割高感を強め売り圧力につながる。
新興国通貨安などを通じて金融市場を再び不安定にする可能性もある。
今晩の米9月雇用統計発表や3連休を控え、後場の日経平均も戻りの鈍い展開となりそうだ。
しかし、「米金利上昇ショック」も今年前半に続き2度目となり、為替の推移を見ても市場の耐性は高まっていると考えられる。
本日はユニファミマが業績修正を受けて買われているが、目先の小売企業決算や今月下旬から発表が始まる7-9月期決算への期待も相場を下支えするだろう。
目先の調整局面では実態面を見極めたうえ、押し目買いスタンスで臨みたい。
■株安継続もドル・円は113円台後半で下げ渋る展開
5日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。
日経平均の下落を意識したドル売りが観測されたが、ドル・円は113円84銭で下げ渋る展開となっている。
日本時間夜に9月米雇用統計の発表を控えていることから、アジア市場でリスク回避的な円買いが大きく広がる可能性は低いとみられるが、リスク選好的なドル買い拡大の可能性も低下した。
ここまでのドル・円は113円84銭から114円10銭で推移。
■後場のチェック銘柄
・クリエイト (T:3024)とMSOL (T:7033)の2銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はTDK (T:6762)
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・8月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.2%、7月:+51.8%)
・日・8月現金給与:前年同月比+0.9%(予想:+1.3%)
・15:00 独・8月製造業受注(前月比予想:+0.8%、7月:-0.9%)
・16:15 スイス・9月消費者物価指数(前年比予想:+1.1%、8月:+1.2%)
・中国休場(国慶節、7日まで)
<FA>
・日経平均は3日続落、金利上昇で目先調整だが
・株安継続もドル・円は113円台後半で下げ渋る展開
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はTDK (T:6762)
■日経平均は3日続落、金利上昇で目先調整だが
日経平均は3日続落。
190.98円安の23784.64円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引を終えている。
4日の米株式市場でNYダウは200ドル安と6日ぶりに反落した。
米長期金利が7年ぶりの高水準となり、ハイテク株などPER(株価収益率)の高い銘柄を中心に売りが先行。
ナスダック総合指数は1カ月半ぶりの安値となった。
為替市場でも米株安を受けたリスク回避の動きから円相場が1ドル=113.60円台まで上昇する場面があり、本日の日経平均は米株安や円相場の上昇を嫌気して193円安でスタートした。
寄り付き直後に一時23730.19円(245.43円安)まで下落すると、円高や米株価指数先物の下げ一服とともに値を戻す展開となったが、前引けにかけて再び弱含んだ。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)、ソニー (T:6758)、ファーストリテ (T:9983)などがさえない。
東エレク (T:8035)やSUMCO (T:3436)は米半導体株安の流れを引き継いだほか、海外メディアで中国製半導体のスパイ疑惑が報じられたことも売り材料視されたようだ。
資生堂 (T:4911)なども下げが目立った。
一方、日米金利の上昇で三菱UFJ (T:8306)、三井住友 (T:8316)、みずほ (T:8411)といったメガバンク株が買われ、任天堂 (T:7974)やトヨタ自 (T:7203)もしっかり。
今上期の業績修正を発表したユニファミマ (T:8028)は5%近く上昇した。
また、決算が好感された佐鳥電機 (T:7420)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
セクターでは、化学、非鉄金属、鉱業などが下落率上位。
半面、証券、銀行業、保険業が上昇率上位だった。
直近でNYダウが史上最高値を更新していた米市場のみならず、9月半ばから日経平均が急ピッチの上昇を見せていた東京市場でも、米金利上昇をきっかけに目先の利益を確定する売りが出やすいところだろう。
金利上昇は金融株高を通じて相場全体の下支えとなる反面、高バリュエーション銘柄の割高感を強め売り圧力につながる。
新興国通貨安などを通じて金融市場を再び不安定にする可能性もある。
今晩の米9月雇用統計発表や3連休を控え、後場の日経平均も戻りの鈍い展開となりそうだ。
しかし、「米金利上昇ショック」も今年前半に続き2度目となり、為替の推移を見ても市場の耐性は高まっていると考えられる。
本日はユニファミマが業績修正を受けて買われているが、目先の小売企業決算や今月下旬から発表が始まる7-9月期決算への期待も相場を下支えするだろう。
目先の調整局面では実態面を見極めたうえ、押し目買いスタンスで臨みたい。
■株安継続もドル・円は113円台後半で下げ渋る展開
5日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。
日経平均の下落を意識したドル売りが観測されたが、ドル・円は113円84銭で下げ渋る展開となっている。
日本時間夜に9月米雇用統計の発表を控えていることから、アジア市場でリスク回避的な円買いが大きく広がる可能性は低いとみられるが、リスク選好的なドル買い拡大の可能性も低下した。
ここまでのドル・円は113円84銭から114円10銭で推移。
■後場のチェック銘柄
・クリエイト (T:3024)とMSOL (T:7033)の2銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はTDK (T:6762)
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・8月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.2%、7月:+51.8%)
・日・8月現金給与:前年同月比+0.9%(予想:+1.3%)
・15:00 独・8月製造業受注(前月比予想:+0.8%、7月:-0.9%)
・16:15 スイス・9月消費者物価指数(前年比予想:+1.1%、8月:+1.2%)
・中国休場(国慶節、7日まで)
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