今週の注目は金曜日のG20におけるトランプ米大統領と中国の習近平国家主席との会談だ。市場関係者は、この会談が米中貿易戦争の停止につながることを期待している。
その他では、直近のFOMC議事録の公表と、イングランド銀行のブレグジット案の分析に関心が集まっている。
パウエルFRB議長による水曜日の演説は、最近の景気見通しについて、他の連邦準備制度理事会の理事たちがよりハト派にみえるだけに投資家が注目している。
経済カレンダーには、金利の上昇によって打撃を受けた住宅市場と米国経済の強さを示す指標(GDP)の発表が予定されている。
世界経済が低迷しているとの懸念と急激な原油価格の下落によってリスク選好度が低下し、ドルは他の主要通貨に対し強くなった。ドルインデックスは、0.27%上昇して1週間の最高値96.84をつけた。
いくつかの軟調な経済指標とFRBが利上げサイクルの終わりに近づいている可能性があるという数人のFRB理事によるコメントは、11月初めに16ヶ月ぶりの高値をつけたドルを下落させた。
ユーロ圏経済のさらなる鈍化を示す経済指標(ドイツ製造業購買担当者指数)発表後、EUR/USD は0.59%安の1.1335となった。
ポンドはドルに対して弱く、 GBP / USDは0.5%安の1.2812となった。円はドルに対しほとんど変化がなく、 USD / JPYは112.96で終わった。
Investing.comは市場に影響を及ぼす可能性のある重要なイベントのリストを下記に作成した。
11月26日(月)
18:00 独IFO景況指数
23:00 ドラギECB総裁がブリュッセルの欧州議会にて発言
11月27日(火)
03:30 カーニーイングランド銀行総裁がロンドンで講演
06:45 ニュージーランド貿易収支
00:00 米国消費者信頼感指数
11月28日(水)
22:30 米国第3四半期GDP
00:00 米国新築住宅販売戸数
11月29日(木)
02:00 パウエルFRB議長がニューヨークで講演
09:00 ニュージーランド景況判断
09:30 豪民間部門新規設備投資
17:00 ドラギECB総裁がフランクフルトで講演
17:55 独失業率
22:30 米国PCEデフレーター、失業保険申請件数、個人所得、個人支出
イングランド銀行はブレグジットの分析を財務省に送付予定
11月30日(金)
04:00 FOMC議事録
10:00 中国製造業PMIと非製造業購買担当者指数
19:00 ユーロ圏消費者物価指数
22:30 カナダGDP
23:45 米国シカゴ地区購買部協会景気指数
トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が、ブエノスアイレスで会談予定