水曜日に米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のリチャード・クラリダが利上げを支持する発言をした後も、ドルはほとんど変わらなかった。
今週のG20首脳会議で行われるトランプ米大統領と習近平国家主席の会談に伴い、米中貿易摩擦の行方に注目が集まっている。
日本時間午前2時42分における米ドルインデックスは、0.01%下落し97.275である。
また、FOMC議事録は今週末に公表され、今後の利上げ見通しを得ることになる。
火曜日のリチャード・クラリダFRB副議長は、さらなる利上げを支持した。しかし、FRBは「中立金利」にアプローチしており、今後金融引き締めを進める上で、より経済指標を重視していくと付け加えた。
OANDAのアジア太平洋地域トレーディング部門責任者のスティーブン・イネス氏は「クラリダFRB副議長の発言はタカ派であった...堅調な米国の経済指標に基づいて政策金利を調整していくと考えられる」と述べた。さらに、イネス氏は「FRBが12月に金利を引き上げ、2019年に3回利上げすると考えている」と言う。
ラリー・クドロー国家経済会議(NEC)委員長によると、米政府は様々なレベルで中国政府と協議を行っており、トランプ米大統領は合意に達することが出来ると考えているという。しかし、クドロー氏は「我々は完全に停止しており、事態は何も進んでいない」とも述べている。
中国人民銀行(PBOC)が人民元基準レートを前日の6.9463から6.95へと設定したため、USD/CNYは0.03%高の6.955となっている。
AUD/USDとNZD/USDはどちらも0.2%上昇している。
USD/JPYは0.1%高の113.88である。