市場のボラティリティが高まっているときに、連邦準備制度理事会(FRB)とイングランド銀行、日本銀行は、最新の金融政策を今週発表する。
FRBは、水曜日のFOMCで0.25%の利上げをすると予想されており、景気見通しと政策金利予想を示すドットプロットもまた更新する予定である。
ジェローム・パウエルFRB議長によるFOMC終了後の記者会見が注目される。貿易摩擦による世界経済の減速懸念や市場のボラティリティの高さによって、トレーダーは2019年のFRBの利上げペースが落ちると予想している。
米国住宅市場の健全性を見ることができる経済指標として、火曜日に建築許可と住宅着工、水曜日に中古住宅販売が発表される。また米国のその他の注目指標としては、耐久財受注やフィラデルフィア連銀製造業指数も発表される。
イングランド銀行は、ブレグジットに対する不確実性の高まりの中で、木曜日に金融政策委員会が開かれるが、政策金利は据え置きが予想されている。メイ英首相が、ブレグジットに関して欧州連合(EU)から主要な点で譲歩を勝ち取れなかったため、EUからの合意なき離脱への懸念が高まっている。
第3四半期にGDPが4年ぶりの低成長となり、インフレ率が鈍化したことから、日本銀行による木曜の政策委員会では金融政策に変更はないと予想されている。
議会が国境の壁を作るための資金拠出法案を通さないなら、政府機関の閉鎖をするとドナルド・トランプ米大統領が脅迫した後、投資家はその政治的動向に注目している。
米国外で懸念される政治的・経済的ニュースによって安全資産へのニーズが高まり、金曜日にドルは他の通貨対して19ヶ月ぶりの最高値まで上昇した。ドルインデックスは、2017年5月以来の97.70と最高値をつけた後、97.43に戻った。
ユーロ圏のドイツとフランスの経済が減速の兆しを見せ、ユーロに下押し圧力が加わり EUR / USDは0.48%安の1.1305となった。
ポンドもまた安く、 GBP / USDは水曜日に20カ月ぶりの安値である1.2476をつけたが、金曜日はこれを下回ることなく1.2583で取引を終えた。
Investing.comでは市場に影響を及ぼす可能性のある重要な経済指標のリストを作成した。
12月17日(月)
19:00 ユーロ圏消費者物価指数、貿易収支
22:30 米国ニューヨーク連銀製造業指数
12月18日(火)
09:30 オーストラリア準備銀行会議議事録
18:00 独IFO景況指数
22:30 米国建築許可、住宅着工件数
12月19日(水)
18:30 英国消費者物価指数
22:30 カナダ消費者物価指数
12月20日(木)
00:00 米国中古住宅販売戸数
04:00 FOMC政策金利発表、経済見通し
06:45 ニュージーランド第3四半期GDP、貿易収支
09:30 オーストラリア雇用者数
正午頃 日本銀行金融政策発表
18:30 英国小売売上高
21:00 イングランド銀行政策金利発表
22:30 米国フィラデルフィア連銀製造業指数
12月21日(金)
18:30 英国第3四半期GDP、経常収支
22:30 カナダGDP、小売売上高
22:30 米国第3四半期GDP、コア耐久財受注
00:00 米国PCEデフレーター、個人支出