金曜日のアジア市場では、人民元が次回の米中貿易交渉でいくらか進展があることへの期待から上昇したが、円はドルに対し下落した。
USD / JPYは、午後2時48分現在で0.55%上昇し108.25となり USD / CNYは、0.12%下落して6.8641となった。
商務省が来週米国と中国で再び貿易交渉を始めると発表したことで、市場のセンチメントはやや回復した。 1月7・8日の交渉は、米国のジェフリー・ゲリッシュ通商代表部(USTR)副代表が中心となって行う。
一方、 AUD / USDは12月の中国の サービス業購買担当者指数が53.9に改善した後、0.3%高の0.7026となった。
ドルインデックスは95.945となり0.1%上昇した。
ダラス連銀のロバート・カプラン総裁は、木曜日にブルームバーグのインタビューで、世界経済の減速や財政の引き締め、信用スプレッドの拡大などの問題を認めた。そして「私自身の見解では、これらの問題が良くなったり悪くなったりして解決されるまで、金利についてこれ以上の行動をとるべきではない。それで、私は今年の最初の数か月間に何も行動を起こさないことを提唱します。私たちは忍耐強く、この経済のためにしばらく時間をかけ、この状況がどのように展開するかを見守るべきです」と述べた。
アナリストらによると、ハト派なFRBの政策は近い将来にドルに下押し圧力を加える可能性があるという。NABの通貨戦略責任者を務めるRay Attrill氏は「ドル安は新興国通貨の価値をあげるはずですが、今のところ中国経済の不透明感の高まりによって妨げられています」と述べた。