投資家たちは、木曜日午前4時の12月FOMC議事録と翌日のパウエルFRB議長によるスピーチを確認して、FRBの金融政策への見通しを決めようとしている。
先月、FRBは2018年で4度目の利上げを行い、さらに今年2回の利上げを行う可能性を示唆した。投資家たちはFOMC議事録を精査するだろうが、彼らはおそらく先週金曜日のパウエル議長の発言を重視するだろう。
パウエル議長は、FRBが今年の経済状況を監視し、それに応じて政策を調整することを約束した。「いつもそうですが、金融政策には予め決まっているものはありません。特にインフレ指標が落ち着いており、我々は経済がどのように成長するかを注視し、我慢強く行動するでしょう」と議長は述べた。
パウエル議長は金曜日午前2時にワシントンで講演する予定で、米国のインフレ率は金曜日深夜に発表予定だ。
強い雇用統計の発表後にパウエル議長のハト派な発言があったことで金曜日の米ドルは値を下げた。ドルインデックスは、0.13%安の95.75で取引を終えている。
12月の雇用統計は賃金上昇を伴いながら直近10ヶ月で最も多くの労働者が雇用される結果となった。このデータは、世界経済が減速していることを示す週前半の報道とは対照的だった。中国では、12月の製造業購買担当者指数が19ヶ月ぶりに50を割り、ヨーロッパとアジアの多くの国でも低調さが目立っていた。
米ドルはユーロに対してほとんど変化がなく、 EUR / USDは1.1393だった。
米ドルは円に対して強く、 USD / JPYは0.82%上昇して108.52となった。世界経済の成長鈍化を懸念して前日に安全な日本円に対してドル安となっていたが、中国が経済を支援するための新たな措置を発表し、米中貿易協議の進展への期待も追い風となってドル高に転じた。米中貿易協議は1月7・8日に北京で開催される。
Investing.comでは市場に影響を及ぼしそうな重要なイベントのリストを以下にまとめた。
1月7日(月)
19:00 ユーロ圏小売売上高
1月8日(火)
00:00 ISM非製造業指数
09:30 オーストラリア貿易収支
16:00 ドイツ鉱工業生産
22:30 米国貿易収支、カナダ貿易収支
1月9日(水)
19:00 ユーロ圏失業者率
1月10日(木)
00:00 カナダ銀行金融政策発表
04:00 FOMC議事録発表
21:30 ECB理事会議事録発表
22:30 米失業保険申請件数
1月11日(金)
02:00 パウエルFRB議長スピーチ
09:30 オーストラリア小売売上高
18:30 英GDP、製造業生産
22:30 米消費者物価指数