31日、人民元は上昇した。1月の中国製造業担当者指数(PMI)は僅かに上昇したものの、業況改善・悪化の分かれ目となる50を下回っている。
日本時間午後2時22分時点で、米ドル/人民元は0.2%安の6.6971となっている。
中国国家統計局(NBS)によると、1月の製造業PMIは12月の49.4から49.5へ上昇し、予想されていた49.3を上回った。しかし、節目の50を割っており2ヶ月連続で中国の製造業が縮小していることを表している。
一方、1月のサービス業PMIは12月の53.8を上回り54.7となった。
トレーダーは米中の閣僚級通商協議の結果を前に慎重な姿勢である。両国は3月1日の期限までの合意を目指しているが、期限までに合意に至らない場合、中国製品に対して米国による追加関税が課せられる。
中国人民銀行(PBOC)は対ドル基準値を昨日の6.7343に対して6.7025に設定した。
一方、FRBは政策金利の据え置きを決定するとともに、しばらくの間利上げを見送ることを示唆した。このことを背景に30日のドルは急落し、その後31日のドルインデックスは0.1%高の94.958となっている。
FRBは「段階的な」利上げという文言をFOMC声明から削除し、世界経済の鈍化や落ち着いたインフレ圧力を受けて金融引締め政策が遅れる可能性があることを述べた。
「世界経済と金融の動向、落ち着いたインフレ圧力を考慮し、どのようなFF金利の目標誘導レンジの将来的な調整が適切か考慮し、委員会は忍耐強く対応する」とFRBは述べた。
一方、米ドル/円は0.2%安の108.74となっている。