27日の米ドルは上昇している。FRBのジェローム・パウエル議長は、米経済は良好としつつも、相反する流れが見られるとの見解を示した。
上院銀行委員会でパウエル議長は、利上げについて「判断を急がずに対処する」とした上で、必要に応じてバランスシートを調整する用意があると述べた。
日本時間午前2時50分時点で米ドルインデックスは0.2%高の96.005となっている。パウエル議長の発言を受けてドルインデックスは下落したが、予想を上回る米消費者信頼感指数が下落を打ち消した。
2月の米消費者信頼感指数は1月の121.7から上昇して131.4となっており、エコノミストの予想である124.7を上回った。
一方、米ドル/人民元は0.2%安の6.6874となっている。トレーダーは28日発表の中国製造業PMIと29日発表の財新PMIに注目している。
豪ドル/米ドルはほぼ横ばいの0.7187となっている。2月初旬に豪準備銀行(RBA)が利下げの可能性に言及し、豪ドルは2月最安値となる0.7054を記録した。しかしその後、約2%反発している。
他方、ポンド/米ドルは0.1%安の1.3242となっている。テリーザ・メイ英首相は議会に対してブレグジット延期の可能性に言及し、ポンドは昨日に5か月ぶりの高値を記録した。しかしその後、アナリストが指摘していたように後押しする主な好材料に欠け、利確売りが重荷になっている。