9日のアジア市場で英ポンドは小幅高となった。10日開催のEU離脱延期を再度求めるEU首脳会議に向け、9日にメイ英首相はメルケル独首相、マクロン仏大統領と英国にて会談する。
英ポンド/米ドルは日本時間午後6時10分時点で0.33%高の1.3105となった。
EUは10日の首脳会議で、12日に予定されていた英国離脱の延期を認めるか否か決定する予定だ。
英国経済の混乱を招く「合意なき離脱」を避けるためにも、市場はEUが離脱延期を承認することを予想している。
一方、米ドルインデックスは96.613でほぼ横ばいだった。
5日に発表された米国の失業率を見る限り、FRBは利上げではなく利下げを行う可能性があるだろう。
製造業受注は概ね予測通りの結果となり、景気後退への懸念をほとんど緩和しなかった。
中国人民元はほぼ横ばいの6.7138となった。投資家は米中貿易協議の展開を見守っている。
ホワイトハウスのクリート・ウィレムス通商担当顧問はロイターに対し、交渉に関して「まだ満足していない。我々は様々な項目で進展しているが、まだ満足できない部分もある」とウィレムス氏は述べた。さらに「我々が合意を急いでいないのは良いことだ。適切な合意を結ぶことを望んでおり、詳細を詰める必要がある」と語った。
両国は今週にも遠隔で会議を再開する見通しだ。
米ドル/日本円は0.06%安の111.30となった。