22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:参加者限られるが底堅さは意識されそう■前場の注目材料:大和ハウス、19年3月期営業利益予想を上方修正■ツムラ、茨城工場にロボ、漢方薬エキス粉末製造、労働生産性25%向上■参加者限られるが底堅さは意識されそう22日の日本株市場は、海外市場休場の影響等から、引き続き薄商いの中をこう着感の強い相場展開との見方がコンセンサスであろう。
19日の主要海外市場は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で休場だったほか、週明け22日は欧州市場などがイースターマンデー(復活祭の月曜)の祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られる。
そのため、指値状況も含めた薄商いの中、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいところでもある。
また、衆院大阪12区、沖縄3区の両補欠選挙において自民党が敗れた。
夏の参院選の行方を占うとの見方から、やや政治不安につながる可能性もありそうだ。
もっとも、今週は週末からゴールデンウイークの10連休に入ることもあり、積極的な参加者はより限られることになろう。
また、日米決算の第一弾のピークを迎え、日本では450社程が予定されている。
さらに、米国では日本のゴールデンウイーク中(4月27日-5月6日)には、500社程度が決算発表を予定していることもあり、大型連休中の海外市場の動向も気掛かりになりそうである。
そのため、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうである。
とは言え、米中通商協議については、米中が次回交渉の日程で暫定合意し、両国の交渉官は5月下旬、もしくは6月初旬に調印式を行うことを目指していると伝えられている。
また、欧州連合(EU)加盟国は、米国と正式な通商交渉を開始することを最終承認し、欧州委員会のマルストローム委員(通商担当)は、委員会の任期が切れる10月31日までに合意を目指す考えを示している。
日本の10連休中での混乱は回避した格好であり、リスク回避姿勢は後退している状況であろう。
■大和ハウス、19年3月期営業利益予想を上方修正大和ハウス (T:1925)は19日、2019年3月期業績予想の修正を発表。
売上高は従来の4兆500億円から4兆1200億円、営業利益が3540億円から3700億円にぞれぞれ上方修正している。
商業施設や事業施設事業が好調に推移。
一方では純利益を下方修正しているが、中国の持ち分法適用会社の不正による税負担と国内不動産の減損損失の計上であり、織り込み済み。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(22200.56、+110.44)・上海総合指数は上昇(3270.80、+20.60)・米中貿易戦争終結への期待感・日銀のETF購入・ツムラ (T:4540)茨城工場にロボ、漢方薬エキス粉末製造、労働生産性25%向上・住友商 (T:8053)シリコンフォトニクス半導体製造受託・三菱UFJ (T:8306)米社と新会社、高速決済インフラ来年提供・島津製 (T:7701)中国2拠点増強、分析センター新設・拡張・中国で燃料電池車普及向け トヨタ (T:7203)、北京汽車と提携へ☆前場のイベントスケジュール・特になし
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