17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ソニーやSNSゲーム株に関心向かうか■前場の注目材料:住友不、今期営業利益6.2%増見込む、コンセンサス上回る■九州電、タイで300億円投資、海外収益拡大、現地大手の経営参画■ソニーやSNSゲーム株に関心向かうか17日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、買い先行の展開になりそうだ。
16日の米国市場ではNYダウが214ドル高となった。
4月住宅着工・建設許可件数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感された。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円高の21255円。
円相場は1ドル109円80銭台と若干円安に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップ・アップでのスタートとなり、指数インパクトの大きいソフトバンクG (T:9984)、ファナック (T:6954)、ソニー (T:6758)、ファーストリテ (T:9983)辺りが指数をけん引する格好となりそうだ。
日経平均は足元で5日線に上値を抑えられての調整だったが、これを上回ってくることから、一先ず直近の安値が目先的なボトムとしての意識にもつながろう。
もっとも、インデックス主導の上昇となるため、積極的な上値追いの流れは期待しづらいところである。
米国市場は上昇となったが、トランプ米政権は、中国の華為技術(ファーウェイ)が米政府の許可なく米国の重要な技術を購入することを禁止するとともに、国家安全保障を理由に米国の通信ネットワークから同社の製品を事実上排除する措置を発表した。
これを受けて同社に通信半導体を供給するザイリンクスやクアルコムなどへの業績懸念が広がっており、半導体SOX指数は弱い値動きをみせている。
米中貿易摩擦については6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を予定していることから、それまでは大きなブレもなく、落ち着いた相場展開も意識されるところ。
反対にその間は積極的な売買は手控えられ、短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすい面もある。
そのため、決算通過から好業績銘柄への見直しや個別に材料が出ている銘柄での短期売買が中心だろう。
材料としてはソニーと米マイクロソフトは16日、クラウドゲームなどで戦略的提携を締結したと発表した。
マイクロソフトのクラウドを利用し、ゲームやコンテンツをオンライン配信するほか、画像センサー半導体の共同開発に取り組むと伝えられている。
SNSゲーム関連などへの波及が意識されるところ。
■住友不、今期営業利益6.2%増見込む、コンセンサス上回る住友不 (T:8830)の2020年3月期計画は、売上高が前期比0.7%増の1兆200億円、営業利益は同6.2%増の2340億円を見込んでいる。
コンセンサス(2260億円程度)を上回る計画となる。
また、2020年3月期を初年度とする第八次中期経営計画を策定。
東京のオフィスビル賃貸事業を成長の柱とし、総額2兆円の投資を見込む。
3年累計の売上高は前の3カ年と比べ7%増の3兆1000億円、営業利益は20%増の7400億円を計画する。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(25862.68、+214.66)・ナスダック総合指数は上昇(7898.05、+75.90)・シカゴ日経225先物は上昇(21255、大阪比+205)・1ドル109円80-90銭・VIX指数は低下(15.29、-1.15)・米原油先物は上昇(62.87、+0.85)・日銀のETF購入・追加金融緩和への期待・消費増税の延期観測・株安局面での自社株買い・東芝 (T:6502)スマート工場サービス、来年度めど、ローカル5G活用・九州電 (T:9508)タイで300億円投資、海外収益拡大、現地大手の経営参画・伊藤忠 (T:8001)給与前払いに参入、若者向け、急な出費対応ニーズ増・サイバーダイン (T:7779)医療ロボ「HAL」海外深耕、東南アにも拡販・トヨタ (T:7203)、自動運転技術供給 世界の配車大手向け検討☆前場のイベントスケジュール・特になし
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