5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ギャップ・アップ後の強さを見極め■前場の注目材料:アインHD、19/4期営業益18.1%減、今期2ケタ増益もコンセンサス届かず■DeNA、危険運転回避業に参入、AI・IoTで運転手の表情解析、免許返納助言も■ギャップ・アップ後の強さを見極め5日の日本株市場は、米株高の流れから強い相場展開が見込まれる。
4日の米国市場ではNYダウが512ドル高と大幅に上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、「景気拡大を持続させるために適切な行動をとる」と発言し、利下げ期待が強まった。
また、中国商務省の報道官が「貿易摩擦は対話によって解決すべきだ」との声明を出し、貿易摩擦への過度な警戒感も後退した。
この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比370円高の20730円となり、これにサヤ寄せする格好からギャップ・アップでのスタートになろう。
商いが膨らみづらい需給状況でもあるため、先物主導のインデックス買いに伴うインパクトも大きいと考えられる。
まずは、5日線が位置している20673円処を超えたいところであろう。
一先ず自動車やハイテク株といった景気敏感株を中心とした銘柄が指数を押し上げる格好となろうが、これまで海外市場の動向に振らされていることもあり、買い一巡後の動向に関心が集まりやすく、再びこう着感が強まってくるようだと、自律反発の域は脱せず、次第にリバランス中心の商いになりやすい。
昨日も売り一巡後の底堅さが意識されるものの、リバランスの商いが中心となっており、内需セクターの利食いに対して外需セクターの買い戻しといった流れとみられ、依然としてリスク回避姿勢の流れが継続しているとみて良さそうである。
積極的にトレンドを取りに行く動きは考えづらく、こういったリバランスの流れがしばらく続くとみておきたい。
また、日中こう着が続いていることから、心理的には底堅さが意識されやすいところである。
ただし、米中貿易摩擦が泥沼化する中、期待されていたG20での米中首脳会談での進展も見込みづらく、中国政府が貿易摩擦問題で米国との対話による交渉を求めたことで過度な警戒感は後退しているとはいえ、長期化する可能性が警戒されている。
そういった局面における底堅さというところであり、ポジション圧縮に伴うリバランスが影響している需給状況でもある。
■アインHD、19/4期営業益18.1%減、今期2ケタ増益もコンセンサス届かずアインHD (T:9627)の2019年4月期業績は、営業利益が前期比18.1%減の160.67億円だった。
新規出店やM&Aで売り上げは伸びたものの、18年4月の調剤報酬の改定などで調剤部門の利益が減少。
20年4月期は前期比16.4%増の187億円を計画。
コンセンサス(215億円程度)は下回っている。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(25332.18、+512.40)・ナスダック総合指数は上昇(7527.12、+194.10)・シカゴ日経225先物は上昇(20730、大阪比+370)・1ドル108円20-30銭・SOX指数は上昇(1355.26、+54.74)・VIX指数は低下(16.97、-1.89)・米原油先物は上昇(53.48、+0.23)・日銀のETF購入・日銀追加金融緩和への期待・米利下げ期待・消費増税の延期観測・株安局面での自社株買い・NTTドコモ (T:9437)携帯網を強靭化、大規模災害に備え・パナソニック (T:6752)IoT基盤外販、工場・物流向け、AI実証、期間半減・ユニプレス (T:5949)7拠点に熱間プレス導入、年間投資300億円超・三機工 (T:1961)搬送機器の主力新工場、8月稼働、神奈川・大和・DeNA (T:2432)危険運転回避業に参入、AI・IoTで運転手の表情解析、免許返納助言も☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪・1-3月期GDP(前年比予想:+1.8%、10-12月期:+2.3%)・10:45 中・5月財新サービス業PMI(予想:54.0、4月:54.5)
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