12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:次第にリバウンドを意識したスタンス■前場の注目材料:ファーストリテ、3Q営業益2476億円、コンセンサスの範囲内■三菱自、8月めどに日産と国内物流一本化■次第にリバウンドを意識したスタンス12日の日本株市場は、3連休前となるため、よりこう着感の強い相場展開になりそうだ。
11日の米国市場では、引き続きパウエルFRB議長による議会証言を受けて、利下げ期待が強まり買いが先行し、NYダウは27000ドルに乗せている。
一方でナスダックは小幅に下げていることもあり、方向感は掴みづらいだろう。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の21595円。
円相場は1ドル108円40銭台で推移している。
本日はオプションSQとなるが、波乱の可能性はなく、通過材料といったところであろう。
日経平均は節目の21500円処での底堅さが意識される一方で、5日線に上値を抑えられており、強いトレンドは出難い。
円相場は108円台半ばで落ち着いていることもあり、下に仕掛けてくる動きもなさそうだ。
注目されていた決算では、ファーストリテ (T:9983)の3Q営業利益は3.7%増の2476.88億円だった。
コンセンサス(2478億円程度)の範囲内であるが、株価は高値圏に位置していることもあり、やや利食い優勢といったところと考えられ、日経平均の重石になりそうだ。
また、安川電 (T:6506)の1Q営業利益は58%減の71.86億円と、コンセンサス(90億円程度)を大きく下回っている。
ネガティブ反応となりそうだが、警戒されていた通期計画は据え置いており、売り一巡後は底堅さが意識される可能性はありそうだ。
なお、米国ではパウエルFRB議長証言によって今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは確実視されており、FOMCに向けてこれを織り込む流れが続きやすいだろう。
これを受けた昨日の日本株の値動きをみると、薄商いとは言え底堅さが意識されており、FOMCでの波乱警戒も後退している。
また、ETFの決算に伴う分配金捻出のための売り圧力がピークを通過したこともあり、次第にリバウンドを意識したスタンスになろう。
■ファーストリテ、3Q営業益2476億円、コンセンサスの範囲内ファーストリテ (T:9983)が発表した第3四半期決算は、売上高が前年同期比7.0%増の1兆8228.77億円、営業利益が同3.7%増の2476.88億円だった。
コンセンサス(2478億円程度)の範囲内だろう。
海外ユニクロ事業は中国や東南アジア・オセアニア地区での販売が好調。
一方で国内ユニクロ事業は春夏商品の在庫早期処分などが重荷となった。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(21643.53、+110.05)・NYダウは上昇(27088.08、+227.88)・1ドル108円40-50銭・SOX指数は上昇(1476.28、+4.77)・VIX指数は低下(12.93、-0.10)・日銀のETF購入・日銀追加金融緩和への期待・株安局面での自社株買い・米早期利下げ観測・島津製 (T:7701)計測分析など活用、「老化抑制」研究、発症予測も試験運用・三菱自 (T:7211)8月めどに日産と国内物流一本化・住友商 (T:8053)ベトナム港湾・物流社に出資、生産拠点移管で需要増・トヨタ (T:7203)米工場の生産車種変更、SUVに特化・凸版印 (T:7911)イクシスと協業、インフラ施工管理基盤開発へ・NEC (T:6701)電子申告ゲート受注、国内主要6空港向け☆前場のイベントスケジュール・時間未定 中・6月輸出(前年比予想:-1.4%、5月:+1.1%)・時間未定 中・6月輸入(前年比予想:-4.6%、5月:-8.5%)
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