40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

後場に注目すべき3つのポイント~業績懸念などから早くも上昇に息切れ感

発行済 2019-07-12 12:43
更新済 2019-07-12 13:01
© Reuters. 後場に注目すべき3つのポイント~業績懸念などから早くも上昇に息切れ感

12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は小幅続伸、業績懸念などから早くも上昇に息切れ感・ドル・円は反落、3連休控え利益確定売り・値上がり寄与トップは、ファーストリテ (T:9983)、同2位はソフトバンクグループ (T:9984)■日経平均は小幅続伸、業績懸念などから早くも上昇に息切れ感日経平均は小幅続伸。

9.60円高の21653.13円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えている。

11日の米株式市場でNYダウは227ドル高と続伸。

過去最高値を更新し、初めて27000ドル台に乗せた。

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が同日の上院での議会証言でも「金融政策は我々が考えていたほど緩和的ではなかった」などと述べ、利下げ期待が強まった。

本日の日経平均もこうした流れを引き継いで76円高でスタートしたが、寄り付きを高値にマイナスへ転じ、朝方には21589.83円(53.70円安)まで下落する場面があった。

安川電 (T:6506)の第1四半期決算が市場予想以上に弱い内容となり、設備投資関連株を中心に売りが出た。

売り一巡後の日経平均は前日終値を挟んだもみ合いとなった。

東証1部の値上がり銘柄は全体の4割ほど、対して値下がり銘柄は5割強。

日経平均オプション7月物の特別清算指数(SQ)の推定値は21742.57円となっている。

個別では、第3四半期決算を発表したファーストリテ (T:9983)が売買代金トップで2%超の上昇。

朝方売りが出る場面もあったが切り返した。

ユニゾHD (T:3258)はH.I.S. (T:9603)による株式公開買付け(TOB)の買付価格にさや寄せする形で売買が成立している。

その他売買代金上位ではソフトバンクG (T:9984)やソニー (T:6758)がしっかり。

決算や業績修正を発表した銘柄ではローソン (T:2651)やディップ (T:2379)が大きく買われ、いちご (T:2337)が東証1部上昇率トップとなった。

一方、前述の安川電が5%の下落で前場を折り返し、キーエンス (T:6861)やファナック (T:6954)といった設備投資関連株も売られた。

前日に買い気配のままストップ高比例配分となったバンナムHD (T:7832)だが、本日は7%超安と急反落。

その他売買代金上位では村田製 (T:6981)、東エレク (T:8035)、武田薬 (T:4502)などが軟調。

また、新株予約権の発行を発表したイマジカG (T:6879)は希薄化への懸念から売りがかさみ、東証1部下落率トップとなった。

セクターでは、小売業、水産・農林業、保険業などが上昇率上位。

反面、鉱業、パルプ・紙、その他製品などが下落率上位だった。

一昨日の当欄で、「上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ売り」及び「パウエル氏の議会証言」を通過した後の自律反発の持続性について述べた。

確かにパウエル氏の証言で米利下げ期待が再び盛り上がり、米国株は過去最高値を更新する展開となっているが、日本株の上昇には早くも息切れ感が出てきた印象だ。

本日は日経平均オプションのSQ算出日だったが、上に幻のSQ値を残す格好となりそうで、当面の上値抵抗として意識される可能性がある。

ファーストリテの決算が市場の期待をつなぐ良好な内容だったことは株式相場にポジティブに働くが、外需株の先駆けとして注目される安川電の決算は弱く、あく抜けを意識させるものでもなかった。

米中の通商協議の先行きに不安を残し、今月下旬から3月期決算企業の決算発表が本格化することも踏まえると、外需株は当面手掛けにくく、日経平均も上値の重い展開となりそうだ。

従前も述べたとおり、強い業績モメンタムが期待できる銘柄の個別物色に活路を見出したい。

■ドル・円は反落、3連休控え利益確定売り12日午前の東京市場でドル・円は反落。

前日のNYダウの上昇を好感した円売りが先行後、東京市場の明日からの3連休を控え利益確定売りが下押しした。

ドル・円は108円半ばで寄り付いた後、NYダウの強気相場を背景に円売りが先行。

また、欧米株式先物の堅調推移でドル買いも観測された。

その後、ドルは一時108円60銭台に浮揚したが、明日からの3連休を前に調整の売りが強まり値を下げた。

ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持し、目先も日本株高期待は続く。

ただ、足元で主要通貨は対ドルで小幅上昇し、ドル・円はやや値を下げる展開。

一方で、米10年債利回りは持ち直しており、目先のドルの大幅安は想定しにくい。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円31銭から108円61銭、ユーロ・円は122円05銭から122円20銭、ユーロ・ドルは1.1249ドルから1.1267ドルで推移した。

■後場のチェック銘柄・旭化学工業 (T:7928)やゼロ (T:9028)、2銘柄がストップ高※一時ストップ高・安(気配値)を含みます・値上がり寄与トップは、ファーストリテ (T:9983)、同2位はソフトバンクグループ (T:9984)■経済指標・要人発言【要人発言】・トランプ米大統領「約束の米農産品を購入しておらず、中国に失望」・パウエルFRB議長「貿易懸念は米国経済の見通しに重し」「貿易緊張は企業のサプライチェーンに不透明性となる」「失業率とインフレの関係は一段と弱くなった」「金融政策は思ったほど緩和的ではなかった」「米国経済は市場に良好ながら、不透明性が重しに」・国際通貨基金(IMF)「ユーロ圏の経済は貿易緊張、英国のEU離脱、イタリアの財政問題のリスクに直面している」【経済指標】米・5月卸売在庫改定値:前月比+0.4%(予想:+0.4%、速報値:+0.4%)米・5月卸売売上高:前月比+0.1%(予想:+0.3%、速報値:−0.4%)・時間未定 中・6月輸出(前年比予想:-1.4%、5月:+1.1%)・時間未定 中・6月輸入(前年比予想:-4.6%、5月:-8.5%)

<HH>

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます