8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ソフトバンクGが日経平均を下支え■前場の注目材料:ソフトバンクG、1Q営業利益6888億円、コンセンサス上回る■東電力HD、再生エネ分社化、30年度に当期益1000億円■ソフトバンクGが日経平均を下支え8日の日本株市場は、不安定な相場展開の中で、ソフトバンクG (T:9984)が日経平均を下支える展開になりそうだ。
7日の米国市場は、NYダウは一時500ドルを超す下落となったが、引けにかけて下げ幅を縮めており、この動きに対しては安心感につながりそうである。
とはいえ、貿易と通貨を巡る米中対立の先行き不透明感から安全資産への逃避が加速し、米国債利回りは急低下、株価は乱高下している。
米中貿易摩擦が継続する中、世界的な金利低下見通しを背景に景気の先行きに対する懸念が強まっており、リバランス中心の商いになりやすい。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の20600円。
円相場は1ドル106円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行の展開となろう。
コンセンサスを上回る第1四半期決算を発表したソフトバンクGが日経平均をけん引することになりそうだ。
そのほか指数インパクトとしては、足元で調整が続いており、6月安値水準まで下げてきているファーストリテ (T:9983)もいったんは自律反発が意識されやすいところであろう。
ただし、基本はこう着感の強い相場展開であり、決算ラッシュの中で個別の決算を手掛かりとした日替わり的な物色に向かわせることになりそうだ。
日経平均は20500円処での底堅さが意識されそうだが、本格的なリバウンドに向かう相場展開は考えづらいところである。
個別の決算では、スシローGHD (T:3563)、ジャストシステム (T:4686)、レーザーテク (T:6920)、ウィルG (T:6089)、アルペン (T:3028)などが注目されよう。
ただし、需給状況が良好な銘柄でないと、資金の逃げ足は速い。
一方で、過熱感が警戒されている銘柄であっても、需給面で安心感のある銘柄へは継続的な物色が続きやすいとみておきたい。
また、昨日の日経平均は20500円を挟んでの狭いレンジ取引となった。
為替市場では米中貿易摩擦への懸念が根強いなかで、人民元の基準値の元安設定などが重しとなり円買いが優勢。
また、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)による市場予想以上の大幅利下げを受け、対円相場を通じてドル/円の重しともなっている。
円相場は1ドル106円台前半で推移しているが、再び105円台への動きをみせてくるようだと、不安心理が強まることになりそうであり、為替相場を睨みながらの展開になりやすいだろう。
■ソフトバンクG、1Q営業利益6888億円、コンセンサス上回るソフトバンクG (T:9984)は第1四半期決算を発表。
売上高は前年同期比2.8%増の2兆3363.97億円、営業利益が同3.7%減の6888.16憶円だった。
営業利益はコンセンサス(4000億円程度)を上回る。
傘下の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」による投資額は7兆7000億円で、これまでに2兆2000億円の利益を稼いだという。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(7862.83、+29.56)・シカゴ日経225先物は上昇(20600、大阪比+130)・1ドル106円20-30銭・SOX指数は上昇(1452.12、+10.35)・VIX指数は低下(19.49、-0.68)・米長期金利は低下・株安局面での自社株買い・米追加利下げ期待・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討・日銀のETF購入・東電力HD (T:9501)再生エネ分社化、30年度に当期益1000億円・ストライク (T:6196)今年上期、日本全体のM&A件数が10年ぶり高水準との調査・ソフトバンクG (T:9984)3カ月以内に投資開始、10兆円第2号ファンド・住友商 (T:8053)タイで物流拡大、新倉庫棟稼働、食品・消費財ニーズ増・富士通 (T:6702)花火大会で人の流れ可視化、データ利活用実証・ソフトバンクG (T:9984)、最終利益1.1兆円、四半期で日本最高☆前場のイベントスケジュール・時間未定 中・7月輸出(前年比予想:-1.0%、6月:-1.3%)・時間未定 中・7月輸入(前年比予想:-9.0%、6月:-7.3%)
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