6日の日経平均は続伸。
51.83円高の23303.82円(出来高概算13億8000万株)で取引を終えた。
米株高の流れや為替市場での円安基調が材料視されるものの、日経平均は前日にギャップスタートで大幅高をみせていたこともあり、こう着感の強い相場展開となった。
年初来高値を更新して始まった日経平均は、寄り付き直後に23352.56円まで上げ幅を広げた。
しかし、その後は下げに転じる局面もみられるなど、前日終値を挟んでのこう着。
大引けにかけては断続的なインデックス売買の影響もあり、23300円に乗せて取引を終えた。
半導体株等これまで日経平均をけん引していたセクター等が上げ一服となった半面、出遅れ感のあるセクターや銘柄などに資金が向かっていた。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗。
セクターでは、パルプ紙、鉄鋼、海運、非鉄金属、鉱業、卸売が堅調な半面、食料品、情報通信、精密機器、サービス、その他製品が冴えない。
指数インパクトの大きいところでは、アドバンテスト (T:6857)、ファミリーマート (T:8028)、ファナック (T:6954)、ファーストリテ (T:9983)がしっかり。
一方でアサヒ (T:2502)、富士フイルム (T:4901)、スズキ (T:7269)、セコム (T:9735)、東エレク (T:8035)が冴えない。
日経平均はこう着ながらも高値圏での推移が続いている。
前日の大幅高の反動から一服は想定されていたほか、決算がピークを迎える中で、アサヒなど決算が嫌気される銘柄もみられており、基本的には決算がピークを通過するまでは手掛けづらい相場展開であったが、こう着とは言え強い相場展開であっただろう。
なお、市場の関心が集まっていたソフトバンクGの決算であるが、第2四半期の営業損益は155億円の赤字(前年同期比1.4兆円悪化)に転じた。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドからの営業損失が5726億円。
第2四半期末において保有する投資の未実現評価損失(純額)5379億円となった。
同社株はPTS市場で4.5%程度下落する局面もみられており、明日の日経平均の重石となる可能性はありそうだ。
しかし、前回安値を割り込まずに、4000円近辺での底堅さが意識されるようだと、アク抜け的な動きも意識されてくる。
指数インパクトが大きく、センチメントにも影響を与えるため、明日の動向が注目されよう。