3日の日経平均は反落。
149.69円安の23379.81円(出来高概算10億7000万株)で取引を終えた。
米株安の流れからギャップスタートとなったが、寄り付き直後の23186.84円を底に、その後はじりじりと下げ幅を縮める展開だった。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。
セクターでは鉱業、その他製品、電気機器が小じっかり。
半面、水産農林、パルプ紙、電力ガス、倉庫運輸、陸運が冴えない。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、ソフトバンクG (T:9984)、エーザイ (T:4523)、ファナック (T:6954)、ファミリーマート (T:8028)が冴えない。
一方で、TDK (T:6762)、KDDI (T:9433)、ソニー (T:6758)がしっかり。
本日の処は、11月ISM製造業景況指数の50回復への期待から前日に上昇した部分が、ハシゴを外された格好であろう。
もっとも、日経平均はギャップスタートとなったが、その後は底堅さが意識されており、これまで同様、大きく調整する局面においては、買い戻したい需給が存在することが意識される。
また、ISM製造業景況指数の4カ月連続の50割れのほか、中国が米国での香港人権・民主主義法案の成立を受けて報復措置を実施したこと。
さらに、トランプ大統領がブラジルとアルゼンチンに対する鉄鋼・アルミニウム関税措置を復活させる意向を示したことなどが重なった影響が過度にネガティブ視されたようである。
一方で、サイバーマンデーの売上が1兆円を超える見込みといった報道は材料視されておらず、米国市場の落ち着きが見られるようだと、改めてサイバーマンデーの好調なども材料視されてくるだろう。
その他、本日は任天堂 (T:7974)の強い値動きが目立ったが、材料としては中国のテンセントがニンテンドースイッチの新情報を4日に公開するといった報道がきっかけだった。
反対に、米医薬品メーカーのバイオジェンについての弱気な見方からエーザイ (T:4523)が冴えない展開だった。
下方修正を発表したピジョン (T:7956)の大きな下げも目立っている。
商いが膨らみづらい中では、好悪材料に敏感に反応しやすいため、行き過ぎた面の修正は意識しておきたいところ。
その他、5Gのほか、教育ICT、マイナンバーなどのテーマ株物色が活発であった。
個人主体の中小型株物色に広がりがみられるなど、個人のセンチメントは改善しており、引き続き中小型株物色が中心になりやすいだろう。