
先週の新興市場では、日経ジャスダック平均が11週連続で上昇する一方、マザーズ指数が3週連続で下落した。
12月のIPOラッシュがピークを迎え、日経平均の上げ一服感もあって、個人投資家のIPO銘柄物色は極めて活発だった。
12月20日にはマザーズ売買代金が1711億円まで増加。
しかし、IPO銘柄はマザーズ指数への組み入れ前で直接的な影響がなく、サンバイオ (T:4592)の急落などが指数を押し下げた。
ジャスダックではワークマン (T:7564)の強い値動きが続いた。
なお、週間の騰落率は、日経平均が-0.9%であったのに対して、マザーズ指数は-1.5%、日経ジャスダック平均は+0.6%だった。
個別では、前述のサンバイオが週間で39.8%安となり、マザーズ下落率トップだった。
大日本住友製薬 (T:4506)と再生細胞薬の共同開発及びライセンス契約を解消すると発表し、連日でストップ安を付けた。
そーせいグループ (T:4565)が同1.8%安となるなど、他のバイオ関連株も軟調だった。
前の週に上場したALiNKインターネット (T:7077)は利益確定売り優勢で、業績予想を下方修正したダブルエー (T:7683)は下落率2位にランクインした。
反面、メルカリ (T:4385)が同5.1%高、ラクス (T:3923)が同10.4%高と堅調。
前の週に上場したマクアケ (T:4479)は上値追いの展開となり、アズーム (T:3496)などが上昇率上位に顔を出した。
ジャスダック主力ではワークマンが同5.3%高、セリア (T:2782)が同4.7%高と堅調。
ワークマンは初めて1万円の大台に乗せた。
売買代金上位ではデ・ウエスタン・セラピテクス研究所 (T:4576)などが大きく上昇し、ダイヤ通商 (T:7462)が週間のジャスダック上昇率トップとなった。
反面、ハーモニック・ドライブ・システムズ (T:6324)は同2.1%安と軟調で、日本一ソフトウェア (T:3851)や大塚家具 (T:8186)が下落率上位に顔を出した。
IPOでは12社が新規上場し、注目のフリー (T:4478)を中心に初値好調が相次いだほか、その後も大いに賑わった。
今週の新興市場では、年末年始に向けて個人投資家主体の中小型株相場となりそうだ。
日経平均の上値の重さから、個人投資家の物色は中小型株に向かいやすいだろう。
12月のIPOラッシュは終盤に入るが、年明け後しばらくはIPO空白期間となるため、引き続きIPO銘柄物色が活発となることが見込まれる。
また、フリーなど比較的大型のIPOを通過し、このところ株価調整していたマザーズ銘柄も資金還流によるリバウンドが期待される。
直近の上場銘柄ではマクアケやJTOWER (T:4485)で今後の業績成長を予想する証券会社レポートが見られ、フリーも各種メディアで特集され成長期待が高まっている。
既存の銘柄ではラクスの買い戻し継続などに期待。
なお、今週は12月26日に出前館 (T:2484)、オプトエレクトロニクス (T:6664)、27日にソーバル (T:2186)、日本プロセス (T:9651)などが決算発表を予定している。
出前館は「中食」拡大の恩恵が期待されるものの、今期も先行投資がかさむ見通し。
IPO関連では、5社が新規上場を予定している。
東証2部上場で酒類販売のカクヤス (T:7686)は、東京を中心に知名度が比較的高いが、公開規模がやや大きい。
AI(人工知能)を活用したOCR(光学式文字読み取り)サービスを提供するAIinside (T:4488)などは初値期待が高まっているようだ。
2019年最後のIPOは12月26日上場のスポーツフィールド (T:7080)で、「掉尾の一振」への期待が高まりそうだ。
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