6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:楽観はできないが、押し目拾いの流れも意識しておきたい■前場の注目材料:積水ハウス、21/1期営業利益2060億円、700万株上限に自社株買い■アンジェス、ワクチン開発に着手、阪大と共同■楽観はできないが、押し目拾いの流れも意識しておきたい6日の日本株市場は、米株安の流れを受けて、ギャップスタートとなろう。
その後は、直近のボトムレンジでのこう着といった流れになりそうだ。
5日の米国市場ではNYダウが969ドル安となり、安いところでは1100ドルを超える急落となった。
カリフォルニア州のニューサム知事が4日、州全域に非常事態宣言を発動するなど、米国でも新型コロナウイルスの感染拡大ペースの加速が報告されると、経済や企業業績に悪影響を与えるとの一段の懸念が広がった。
これを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比580円安の20790円と急落。
円相場は1ドル106円ちょうど水準と円高に振れて推移している。
カリフォルニア州の非常事態宣言発動は前日の段階で伝えられていたこともあり、サプライズではないが、NYダウがレンジで乱高下を続けている状況下では、週末要因もあって様子見姿勢が強まりやすいだろう。
日経平均は足元で20800-21500円処でのもち合いレンジでの推移が続いていることから、レンジ下限レベルでの攻防といった展開になりそうだ。
積極的な参加者は限られ、薄商いの中を先物主導のインデックス売買に振らされやすい需給状況になりやすい。
もっとも、下落局面では日銀のETF買い入れが意識されやすく、売り一巡後の底堅さを見極めたいところである。
また、このところでのギャップスタートにおいては、ギャップアップでは寄り付き水準が高値になりやすく、一方で、ギャップダウンの局面においては、大引け水準が高値になる傾向がある。
楽観はできないが、押し目拾いの流れも意識しておきたい。
また、ヘッジファンドのVIX指数先物の差引き建玉はピーク時から半減程度まで一気に減少したことから、リスクパリティ戦略に伴う機械的な株式の売却についてはピークアウトした可能性もあり、これまでのような乱高下の動きから、一先ず警戒感は和らぐ格好といったところである。
欧州系による225先物へのショートポジションは積み上がったままであるが、本日の調整局面で一段と積み上がるのか、若しくは買い戻しを進めてくるかが注目される。
■積水ハウス、21/1期営業利益2060億円、700万株上限に自社株買い積水ハウス (T:1928)は2020年1月期決算を発表。
営業利益は前期比8.5%増の2052.56億円だった。
期初計画に沿った着地になっている。
21年1月期は建築・土木事業の伸びなどが寄与し、同0.4%増の2060億円を見込む。
コンセンサス(2120億円程度)を若干下回るが、700万株を上限とする自社株買い発表が下支えに。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(21329.12、+229.06)・米長期金利は低下・新型肺炎で追加金融緩和期待・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・7&iHD (T:3382)2兆円買収断念、米コンビニ、額で折り合いつかず・アンジェス (T:4563)ワクチン開発に着手、阪大と共同・トヨタ自 (T:7203)正常稼働維持にめど、調達網に強み・NEC (T:6701)10Gbpsの屋外無線伝送に成功・三菱ガス (T:4182)田岡化学と新会社、カメラレンズ原料増産・ソフトバンク (T:9434)5Gを27日開始、月1000円追加で対応4機種☆前場のイベントスケジュール・09:30 豪・1月小売売上高(前月比予想:0.0%、12月:-0.5%)・10:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が討論会出席(ミネソタ大学)・10:45 ウィリアムズNY連銀総裁スピーチ(米外交政策協会)
<SF>