9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日経平均の2万円割れが意識される局面に■前場の注目材料:牧野フ、20/3下方修正、営業利益23.0億円←35.0億円■トヨタ自、中部圏で水素利用促進、トヨタなど10社、協議会設立■日経平均の2万円割れが意識される局面に9日の日本株市場は、下値不安の強い相場展開になりそうだ。
6日の米国市場では、NYダウが256ドル安だった。
世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、経済が景気後退入りする確率が一段と高まったため投資家心理が悪化、終日軟調推移となっている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円安の20430円。
安いところでは20210円まで下げ幅を拡大させる局面もみられている。
円相場は1ドル104円30銭台と円高に振れて推移している。
イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大が広がっているミラノがある北部ロンバルディア州などを封鎖すると発表。
米国ではNYで非常事態宣言が発動された。
また、トランプ大統領をはじめ複数の閣僚などが出席した会合に、新型コロナウイルスの感染者1人が参加していたことがわるなど、リスクオフの流れが一段と強まりやすい。
さらに石油輸出国機構(OPEC)加盟国とそれ以外の主要産油国で構成するOPECプラスは6日、「2020年6月末までに関する日量150万バレルの追加減産の実施」で合意できず、協議は決裂した。
6日のNY原油先物相場は1バレル41ドル台に急落していることも神経質にさせそうである。
シカゴ先物は一時20210円まで下げていることもあり、投資家心理としては2万円割れが意識されやすいだろう。
そのため下落局面において押し目拾いの動きは強まらず、薄商いの中を先物主導のインデックス売買によって大きく振らされやすくなりそうだ。
また、週末には先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えている。
ロール中心の売買になりそうではあるが、大きく振れる局面においてはヘッジに伴う影響も警戒されやすい。
日銀が保有する上場投資信託(ETF)の簿価などへの思惑も高まりやすく、市場への警戒感がさらに高まる局面も想定しておく必要がありそうだ。
リスクオフの中、物色は新型コロナウイルスの影響を受けづらいとみられるセクターや需要が見込まれるであろう関連銘柄に集中しやすくなりそうだ。
中小型株については物色に広がりが見えづらいだろうが、先週のアンジェス (T:4563)など、材料の出た銘柄などへは資金集中がみられるなど、特に売り込まれていた銘柄に対する株価反応は大きい。
短期的な値幅取り狙いではあろうが、踏ん張りどころであろう。
■牧野フ、20/3下方修正、営業利益23.0億円←35.0億円牧野フ (T:6135)は2020年3月期業績予想の修正を発表。
売上高は従来の1630億円から1580億円、営業利益は35億円から23億円に下方修正した。
今期の業績予想の下方修正は昨年7月、今年1月に続いて3度目。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、中国を中心に主力のマシニングセンターなどの販売が想定を下回った。
■前場の注目材料・米長期金利は低下・新型肺炎で追加金融緩和期待・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・トヨタ自 (T:7203)中部圏で水素利用促進、トヨタなど10社、協議会設立・THK (T:6481)IoTで機械部品の状態把握、サービス開始・クボタ (T:6326)いぐさ移植機22年ぶり復活、JA熊本の要請受け再生産・横河電 (T:6841)APBに資本参加、大型蓄電池の運用最適化・旭化成 (T:3407)米社の車内装材買収、欧でシート材拡大・大林組 (T:1802)コンクリ橋の施工速度3倍、床版更新で新工法☆前場のイベントスケジュール・特になし
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