[ニューヨーク 7日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落し、豪ドルなど高リスク通貨が上昇した。一部の国で新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化している可能性が示され、リスク選好度が改善した。
新型コロナに感染したジョンソン英首相の症状が悪化し、集中治療室に移されたことを受けて前日に下げた英ポンドも上昇した。首相報道官によると、ジョンソン首相の容態は安定しており、肺炎とは診断されていないという。
世界全体の死者数の4割超を占めるスペインやイタリアではこの数日、死亡率が低下しており、いつ、どのように行動制限を緩和するかという議論が出始めている。
米国で最も感染が多いニューヨーク州のクオモ知事はこの日、入院者の増加ペースが安定化の兆しを示していると指摘。同州のほか隣接するニュージャージー州では1日当たりの死者が最多を記録したものの、希望の兆しとの見方もある。
主要通貨に対するドル指数 (=USD)は0.81%安の99.92。
豪ドル
英ポンド
ユーロ (EUR=)は0.98%高の1.0897ドル。
また、円
ソシエテ・ジェネラルの通貨ストラテジスト、ケネス・ブロー氏は「外為や株式市場でボラティリティーが良い具合に下げてきた」とし、各国の中央銀行がドル市場の緊張緩和に適切な仕事をしていると指摘した。
ドル/円 NY終値 108.70/108.73
始値 109.07
高値 109.13
安値 108.73
ユーロ/ドル NY終値 1.0889/1.0893
始値 1.0878
高値 1.0924
安値 1.0861