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前場に注目すべき3つのポイント~次第に下落幅を縮めてくる展開を想定

発行済 2020-05-20 08:44
更新済 2020-05-20 09:01
© Reuters.  前場に注目すべき3つのポイント~次第に下落幅を縮めてくる展開を想定

20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:次第に下落幅を縮めてくる展開を想定■前場の注目材料:住友電、20/3営業利益23.5%減 1272億円■ソニー、来春「ソニーグループ」に、金融事業を完全子会社化■次第に下落幅を縮めてくる展開を想定20日の日本株市場は、米国市場の下落影響から売りが先行しようが、その後は底堅さが意識される展開になりそうである。

19日の米国市場ではNYダウが390ドル安と反落した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院銀行委員会での証言で追加措置の可能性を示唆したほかムニューシン米財務長官が中間層対象の減税の可能性に言及したことが好感され、前日終値を挟んでもみ合う展開のなか、モデルナが開発中のウイルスワクチンへの懐疑的な報道が嫌気され急落したシカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の20385円。

円相場は1ドル107円80銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行することになろうが、2万円接近では底堅さが意識されやすいだろう。

モデルナに対するネガティブな報道のほか、治療薬候補アビガンについても、臨床研究で明確な有効性が示されていないことが分かったと伝えられており、上値の重石になりそうである。

富士フイルム (T:4901)などには、短期的な売り仕掛け的な動きも想定しておく必要があるだろう。

一方で、改めてバイオ株やコロナ防衛関連に対する関心が強まりやすく、材料系の銘柄等へは個人主体の資金が集中しやすいところである。

また、足元で利食いが優勢となっているテレワーク関連なども自粛長期化への思惑から物色が再燃する流れも意識されてこよう。

とはいえ、緊急事態宣言解除から経済活動再開に向けた流れは継続。

原油相場の上昇など相場全体としては金融市場の安定化から落ち着きをみせてきており、ショートポジションは積み上がりづらいと考えられる。

また、本日は調整が意識される中で、日銀のETF買い入れが意識されてくるだろう。

買い入れタイミングが切上がっていることも売り仕掛けづらくさせそうである。

そのため、利食い一巡後は底堅さが意識され、次第に下落幅を縮めてくる展開を想定しておきたいところである。

■住友電、20/3営業利益23.5%減 1272億円住友電 (T:5802)が発表した2020年3月期決算は、売上高が前期比2.2%減の3兆1070億円、営業利益は同23.5%減の1272億円だった。

各利益はいずれも前期比減益となり、また、2020年2月5日に公表した予想値に未達となった。

これらを踏まえ、期末配当を直近予想の1株当たり24円から8円減配し、16円とすることを決定している。

■前場の注目材料・日経平均は上昇(20433.45、+299.72)・1ドル107円70-80銭・米原油先物は上昇(31.96、+0.31)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・新型コロナウイルス治療薬開発・経済活動再開・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・7-9月期の業績回復期待・ソニー (T:6758)来春「ソニーグループ」に、金融事業を完全子会社化・横河電 (T:6841)IoT軸に中小開拓、海外の低温流通向け視野・三菱電 (T:6503)ローカル5G実証開始、FA分野で活用へ・グローリー (T:6457)飲食店の集客支援、IoT新興に出資・昭和真空 (T:6384)新棟稼働、次世代成膜装置を開発・ソフトバンクG (T:9984)Tモバイル株の売却模索、2兆1500億円相当・エア・ウォーター (T:4088)エア・ウォーターなど、熱膨張性黒鉛で新会社、安定供給へ連携☆前場のイベントスケジュール・10:30 中・1年物ローンプライムレート発表(3.85%に据え置き予想)

<SF>

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