[ニューヨーク 24日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。今週は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が金融政策の枠組み見直しについて講演する予定で、市場で注目されている。
対ユーロでのドル売りは一服し、21日には米景況感の回復を示す指標を受けてドルが上昇。一方、欧州では回復が鈍化していることが示された。
しかし、ウェルズ・ファーゴのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「特にユーロではポジションが拡大してきたため、もう一段の上昇には一旦戻す必要があるだろう」と述べた。
27日のパウエル議長講演が次のドル材料になる可能性が高く、市場ではFRBによる平均インフレ率目標導入が示唆されるかどうかを注視している。これにより、弱いインフレを相殺するために利上げに先立ってインフレが高進するのを認めることになる。
ネルソン氏は「パウエル氏が極めて強く出て、平均インフレ率目標を導入すると言うようなことがなければ、ドル高は幾分戻しが出るだろう」と述べた。
ユーロ (EUR=)は対ドルで0.06%安の1.1788ドル。21日は一時2年超ぶりの高値となる1.1965ドルまで上昇した。
ドル指数 (=USD)は0.12%高の93.31。
米食品医薬品局(FDA)は23日、新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿(けっしょう)を使った治療法の緊急使用を許可。これでリスク選好度が高まった。
ドル/円 NY終値 105.97/106.00
始値 105.73
高値 105.99
安値 105.71
ユーロ/ドル NY終値 1.1787/1.1789
始値 1.1831
高値 1.1849
安値 1.1785