[ロンドン 11日 ロイター] - 英政府が今週、欧州連合(EU)離脱協定を骨抜きにする法案を発表したことを受け、モルガン・スタンレーは、英国とEUの移行期間後の通商関係が、特別な協定を結ばず世界貿易機関(WTO)ルールに則ったものになる「WTO型」になる確率を25%から40%に引き上げた。
英国は1月末にEUを離脱、年末までの移行期間中に通商などEUとの新たな関係について協議していたが、双方の溝は深く合意のめどが立たない状況だった。英政府は9日、離脱協定の一部を無効化する法案を議会に提出。EUはこれに反発し、事態は混迷の度合いを深めている。
モルガン・スタンレーはリサーチノートで「最終的には合意が成立すると引き続き予想しているが、その可能性は変わった。リスクはより厳しい結果に傾き、WTO型となる確率が40%に上がった」と述べた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200911T105740+0000