■NY株式:NYダウ104ドル高、早期のワクチン配布期待米国株式相場は上昇。
ダウ平均は104.09ドル高の30173.88ドル、ナスダックは62.83ポイント高の12582.77ポイントで取引を終了した。
7-9月期非農業部門労働生産性改定値が予想外に下方修正されたほか、追加経済対策で、共和党マコーネル上院院内総務が超党派の案を支持しない方針を示したため寄り付き後に下落した。
その後、米食品医薬品局(FDA)が10日の会合を控え、ファイザー開発の新型コロナウイルスワクチンの有効性に良好な見解を示すと早期のワクチン配布への期待が高まったほか、共和党幹部が追加経済対策に関し協議することが報じられると、期待感から上昇に転じ、堅調推移となった。
ナスダック総合指数やS&P500指数は史上最高値を更新した。
セクター別では電気通信サービス、エネルギーが上昇した一方で、耐久消費財・アパレルが下落。
製薬会社ファイザー(PFE)は世界に先駆け英国で同社開発のワクチン接種が始まったことが好感され上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)はフィットネスプログラム「フィットネスプラス」を14日から開始することや、新型エアポッドを発表し上昇した。
配送のフェデックス(FDX)やオンライン小売りのエッツィ(ETSY)はアナリストの目標株価引き上げを受けそれぞれ上昇。
スポーツ用品のナイキ(NKE)はアナリストによる投資判断引き上げで上昇した。
高級住宅建設メーカーのトールブラザーズ(TOL)は決算は予想を上回ったものの、納入見通しが市場予想を下回ったため下落した。
電動自動車メーカーのテスラ(TSLA)は新株発行による50億ドルの増資を発表した。
今年2月と9月にも増資を行なっており、株価急騰を受けて積極的な資金調達を行なっている。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:ワクチン接種開始への期待などでドル下げ渋り8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円03銭まで軟化後、104円21銭まで上昇し、104円17銭で引けた。
米7-9月期非農業部門労働生産性改定値が下方修正されたため、ドル売りが優勢となった。
その後、米食品医薬品局(FDA)がファイザー開発の新型コロナウイルスワクチンの有効性に良好な見解を示したことから、ドルは底堅い展開となった。
ユーロ・ドルは1.2133ドルまで上昇後、1.2100ドルまで下落して、1.2104ドルで引けた。
ユーロ・円は126円26銭まで上昇後、126円05銭まで下落。
ポンド・ドルは1.3290ドルから1.3393ドルのレンジで上下した。
欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官が英国と合意成立する確率が非常に低いと見ているとの報道を受けてポンド売りが一時加速したが、フォンデアライエン欧州委員会委員長が英首相との協議日を発表するとの期待でポンド買いが再燃した。
ドル・スイスは0.8900フランから0.8882フランまで下落した。
■NY原油:弱含みで45.60ドル、需要増加の期待はやや低下NY原油先物1月限は弱含み(NYMEX原油1月限終値:45.60 ↓0.16)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-0.16ドルの1バレル=45.60ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは45.14ドル−45.93ドル。
ロンドン市場の序盤にかけて45.14ドルから45.93ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。
ニューヨーク市場で一時45.82ドルまで買われたが、原油需要の大幅な増加に対する市場の期待はやや低下しており、時間外取引では45ドル台半ば近辺でもみ合う展開となった。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 28.93ドル -0.16ドル(-0.55%)モルガン・スタンレー(MS) 63.91ドル -0.35ドル(-0.54%)ゴールドマン・サックス(GS)238.84ドル +0.39ドル(+0.16%)インテル(INTC) 50.69ドル +0.49ドル(+0.98%)アップル(AAPL) 124.38ドル +0.63ドル(+0.51%)アルファベット(GOOG) 1818.55ドル -0.93ドル(-0.05%)フェイスブック(FB) 283.40ドル -2.18ドル(-0.76%)キャタピラー(CAT) 178.84ドル +0.13ドル(+0.07%)アルコア(AA) 23.29ドル -0.10ドル(-0.43%)ウォルマート(WMT) 149.45ドル +1.34ドル(+0.90%)