■NY株式:NYダウ114ドル高、銀行株の上昇が下支え米国株式相場はまちまち。
ダウ平均は114.32ドル高の30129.83ドル、ナスダックは36.80ポイント安の12771.11ポイントで取引を終了した。
経済指標は強弱まちまちの結果ながら追加経済対策の成立期待や銀行株の上昇に支えられ寄り付き後上昇した。
しかし、トランプ大統領が議会承認の追加経済対策法案で拒否権を発動する可能性に言及したため上値が抑制。
引けにかけて、大統領が国防法案に拒否権を発動すると上げ幅を縮小した。
セクター別では銀行、エネルギーが上昇した一方で、商業専門サービスが下落した。
エンターテインメントのディズニー(DIS)はアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。
製薬会社のファイザー(PFE)は7月までに追加で1億人分の新型コロナワクチンを供給することで米国政府と合意したとの発表が好感され上昇した。
また、金利上昇で収益増期待に、金融のゴールドマンサックス(GS)や銀行のJPモルガン(JPM)などが軒並み上昇。
一方で、電動トラックメーカーのニコラ(NKLA)は、電気ごみ処理トラックの共同開発を目的とした一般廃棄物処理会社のリパブリックサービシズ(RSG)との提携を撤回したと発表したことが嫌気され下落した。
トランプ大統領は7400億ドル規模の国防法案に拒否権を発動した。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:ポンド強含み、英国とEUは通商交渉で大筋合意23日のニューヨーク外為市場でドル・円は103円39銭から103円65銭まで上昇し、103円55銭で引けた。
欧州通貨高でドル売りが一時強まったが、新規失業保険申請件数の予想以上の減少や追加経済対策の成立に目処がついたことや、英国と欧州連合(EU)が通商交渉で大筋合意したとの報道を好感したリスク選好の円売りが強まった。
ただ、引けにかけ、トランプ大統領が国防法案に拒否権発動との報道で警戒感が再燃し、ドルは上げ渋った。
ユーロ・ドルは1.2160ドルへ弱含んだのち、1.2221ドルまで上昇し、1.2186ドルで引けた。
ユーロ・円は125円94銭まで弱含んだのち、126円38銭まで上昇。
ポンド・ドルは1.3402ドルから1.3571ドルまで上昇。
英国と欧州連合(EU)が通商交渉で大筋合意との報道を好感したポンド買いが加速。
ドル・スイスは0.8911フランへ上昇後、0.8868フランへ下落した。
■NY原油:反発で48.12ドル、需要増加への期待残るNY原油先物2月限は反発(NYMEX原油2月限終値:48.12 ↑1.10)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+1.10ドルの1バレル=48.12ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは46.16ドル−48.50ドル。
新型コロナウイルスの変異種の感染拡大は引き続き警戒されているものの、原油在庫は減少していること、ワクチン接種拡大は需要増加につながるとの期待は消えていないことから、原油先物は強い動きを見せている。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 30.05ドル +0.84ドル(+2.88%)モルガン・スタンレー(MS) 68.21ドル +1.57ドル(+2.36%)ゴールドマン・サックス(GS)256.45ドル +6.36ドル(+2.54%)インテル(INTC) 46.57ドル +0.40ドル(+0.87%)アップル(AAPL) 130.96ドル -0.92ドル(-0.70%)アルファベット(GOOG) 1732.38ドル +8.88ドル(+0.52%)フェイスブック(FB) 268.11ドル +1.02ドル(+0.38%)キャタピラー(CAT) 178.42ドル +1.84ドル(+1.04%)アルコア(AA) 22.22ドル +0.61ドル(+2.82%)ウォルマート(WMT) 143.22ドル -0.98ドル(-0.68%)