[東京 9日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 112.76/78 1.1597/01 130.79/83
午前9時現在 113.24/26 1.1585/89 131.22/26
NY午後5時 113.22/25 1.1586/90 131.18/22
午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.22/25円)に比べてドル安/円高の112.76円付近で取引されている。113円割れとなるのは10月11日以来。米長期金利が低水準で推移しているほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計などの重要イベントを通過し、ポジション調整によるドル売り・円買いが進行した。
JPモルガン・チェース銀行の市場調査本部長、佐々木融氏は「米雇用統計の結果は良好で、衆院選では自民党政権基盤の安定も確認された。基調としては円安方向になってもおかしくはないが、足元のドルは上値が重い」と話す。
そのうえで「これまで円ショートがたまっていた分の巻き戻しが起きているようだ」とみている。
「FRB(米連邦準備理事会)メンバーの発言では、利上げはまだ先という姿勢が示されており、行き過ぎていた早期利上げ期待が後退している」(トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏)との意見も聞かれた。
一方、ドル/円は112円半ば付近では下げ止まるとみられている。ただ、9月下旬以降ドルは底堅く推移していたこともあり、しばらく調整が続く可能性もあるという。
クロス円でもやや円安基調は弱まっており、ユーロ/円は130.83円付近、英ポンド/円は153.07円付近で推移。
英中銀や欧州中央銀行(ECB)の会合を終えて「欧州圏の中銀もハト派寄りだったので、足元ではいったん調整が入っているのではないか」(井口氏)という。