[北京/上海 21日 ロイター] - 中国国家外貨管理局(SAFE、外管局)は21日、今年はマクロプルーデンス管理を強化し、市場の期待を誘導しながら、外部ショックのリスクを防止・解消しなければならないとの認識を示した。
米連邦準備理事会(FRB)が3月にも利上げを開始するとの観測が広がる一方、中国は金融緩和を強化。資金流出の懸念が強まっている。
前回2018年のFRBの金融引き締め局面では、人民元は大幅に下落した。
外管局の王春英報道官は会見で、外部変化への対応は改善し、今回のFRBの引き締めでは前回よりもおそらく波及効果が少ないとの見方を示した。
また、「FRBの引き締め予想を前に、貿易金融関連の融資や資本の流れは比較的安定している」と指摘。
好調な輸出の伸び、潤沢な外貨の流動性、中国資産の魅力によって外部環境の変化に対応できると強調した。
中国の21年の経営黒字については、対国内総生産(GDP)比率の暫定推計が2%以内になったと述べた。