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米ハイテク株高を映し強含みも、買い一巡後は27000円水準での底固めに【クロージング】

発行済 2022-02-01 16:02
更新済 2022-02-01 16:16
© Reuters.
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1日の日経平均は3営業日続伸。
76.50円高の27078.48円(出来高概算13億7000万株)で取引を終えた。
前日の米国市場はハイテク主導で主要3株価指数が上伸したことを背景に値がさハイテク株中心に買い戻しの動きが継続。
前場中盤には一時27410.79円まで上げ幅を広げた。
ただ、時間外取引で米国株先物が軟調に推移しているため、今夜の米国市場の反落への警戒などもあって買い一巡後はこう着感が強まった。
ただし、27000円台は維持しており、底堅さは意識されていた。


東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1100を超え、全体の5割超を占めた。
セクター別では、海運、陸運、情報通信、小売、銀行など13業種が上昇。
一方、繊維製品、鉱業、ガラス土石、パルプ紙、非鉄金属など20業種が下落した。
指数インパクトの大きいところでは、TDK (T:6762)、塩野義 (T:4507)、東エレク (T:8035)、ファナック (T:6954)、アドバンテス (T:6857)が堅調だった半面、ファーストリテ (T:9983)、京セラ (T:6971)、キッコーマン (T:2801)、第一三共 (T:4568)、日東電工 (T:6988)が軟化した。


週明けの米国市場は、このところの下げの反動からグロース株、バリュー株ともに買い直され、主要株価指数は上伸。
なかでも、SOX指数は5%超も急伸したため、東エレクやアドバンテスなどの半導体関連株が値を上げたほか、好決算を発表したTDKや決算発表を控える村田製 (T:6981)といった電子部品株にも投資マネーがシフトした。
また、好業績観測が伝わった郵船 (T:9101)が上伸したほか、他の大手海運株にも買いが波及した。
ただ、日経平均は先週1月27日の安値(26044.52円)からきょうの高値(27410.79円)まで率にして5%超のリバウンドを見せてきていることもあり、一本調子の上昇に対する警戒感もあって、買いが一巡すると、目先の利益を確保する動きが出た。


なお、前日に好調な受注高および受注残高を発表したレーザーテック (T:6920)が朝高後に失速するなど、先行きに不安感が残った。
同社の底打ち反転する動きが鮮明になれば、グロース株全体にも好影響を与えると見ている向きは多く、引き続き注目されそうだ。
あす以降にはソニーG (T:6758)、日立 (T:6501)、日本製鉄 (T:5401)、任天堂 (T:7974)などの主要企業の決算発表が控えているだけに、業績動向を見極めたいほか、週末にかけては、米国で重要な経済指標の発表もあるため、当面は方向感の定まらない動きとなりそうだ。



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