[ストックホルム 29日 ロイター] - スウェーデン国立債務局は29日、通貨クローナの対ユーロ戦略ポジションを徐々に解消すると発表した。2018年にポジション構築を開始して以来、世界経済が大きく変化したことを受けた。
同局はコストとリスクの面でポジションの状況が変化したとし、市場の状況に適応したペースで徐々にポジションを解消していくと説明。「われわれの意見では、クローナのポジションはスウェーデンの納税者に何ら大きなコスト上の利益をもたらすことなく、現在ではリスクをもたらしている」とした。
70億クローナ(6億5400万ドル)のポジションは、同局がユーロに対してクローナを購入する為替フォワードを通じて徐々に積み上げられた。このようなフォワードの購入は、クローナが上昇すれば中央政府の債務コストを減らすことができる。