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欧州市場サマリー(23日)

発行済 2010-11-24 04:00

               1402GMT     22日終盤

ユーロ/ドル    1.3482      1.3625

ドル/円      83.340     83.280

ユーロ/円 112.37     113.43

              23日終値    前営業日終値

株 FT100 5581.28(‐ 99.55) 5680.83

  クセトラDAX     6705.00(‐117.05) 6822.05

金 現物午後値決め  1377.50       1356.50     

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.945 (+0.010)  0.555(0.585)

独連邦債2年物 0.925(1.035)

独連邦債10年物(12月限) 128.80 (+0.86) 2.559(2.637)

独連邦債30年物   3.097(3.178)

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 <為替> ドルが前日に続き上昇。アイルランドの債務危機の影響がほかのユーロ圏諸

国に波及するとの懸念が高まっていることが背景にある。

 ドイツのショイブレ財務相が、アイルランドの債務危機によりユーロが危機にさらされ

ているとの見方を示したこともユーロを一段と圧迫している。

 一方、朝方発表された第3・四半期の米国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方

修正されたことがドルを支援。北朝鮮による韓国・延坪島に対する砲撃を受け、安全資産

としてのドル需要も高まった。

 

 <株式> ロンドン株式市場は続落。銀行株や資源株に売りが出るなか主要株価指数は

6週間ぶりの安値で引けた。ユーロ圏の債務問題をめぐる懸念や朝鮮半島の緊張の高まり

への不安が圧迫材料となった。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は99.55ポイント(1.75%)安の

5581.28と、10月4日以来の安値で取引を終えた。

 銀行株が軟調で、スタンダード・チャータード(スタンチャート)が2.7%

安。ユーロ圏の債務問題をめぐる懸念が根強いことに加え、北朝鮮がこの日、黄海の南北

境界水域に近い韓国の延坪島を砲撃、兵士2人が死亡し、韓国軍が応戦する事態となり、

投資家の間でリスク資産を売る動きが広がった。

 地政学的不安を背景にドル高、金属・原油安が進み、鉱山・エネルギー株がつれ安とな

った。ベダンタ・リソーシズは4.6%安、ロイヤル・ダッチ・シェル

は2.1%安。

 

 欧州株式市場では、アイルランド問題の波及懸念に加え、朝鮮半島情勢の緊迫化を受け、

主要株価指数が6週間ぶりの安値で取引を終えた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3日続落し、16.74ポイント

(1.53%)安の1076.71で引けた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は72.06ポイント(2.56%)

安の2739.37。

 キャピタル・スプレッドの販売部門を統括するアンガス・キャンベル氏は「波及懸念が

増大しているため、欧州市場ではアイルランドの救済問題が引き続き懸念材料となってい

る」と述べた。

 アイルランドが欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に対し要請した支援は同国

が2011年予算案を議会で成立させられるかにかかっているが、アイルランドのカウエ

ン首相は同予算案の発表を予定の12月7日から前倒しすることを拒否。これを受け、市

場で懸念が高まった。

 この日はさらに、北朝鮮が黄海の南北境界水域に近い韓国の延坪島を砲撃。朝鮮半島情

勢の緊迫化を受け市場心理が悪化した。 

 債務危機のユーロ圏周辺国への波及懸念から、銀行株が売り優勢となり、バンク・オブ・

アイルランドは24.9%安と急落。スペインの銀行も売られ、BBVA

は3.9%、サンタンデールは4.7%、それぞれ下落した。

 ユーロ圏債務問題懸念に加え朝鮮半島情勢の緊張の高まったことで、各種商品(コモデ

ィティー)への需要が減退するとの懸念から鉱山関連株も売られた。ベダンタ・リソーシ

、アントファガスタ、リオ・ティント、カザキミス

2.8─4.6%安。

 また、フォルクスワーゲンは利食われ5.5%下落。同銘柄の11月初めか

らの上昇率は11%に達していた。

  

 <ユーロ圏債券> 独連邦債先物が1週間ぶり高値に上昇。ユーロ圏周辺国の債務問題

に対する懸念が強まっていることに加え、朝鮮半島での緊張の高まりを背景に独連邦債へ

の質への逃避買いが入った。

 独連邦債先物12月限は128.94に上昇。独連邦債2年物

回りは10ベーシスポイント(bp)低下の0.932%と、12日以来初めて1%を下

回った。同10年物も同程度低下し、2.551%となった。

 

 スペインがこの日実施した短期証券(Tビル)入札では、アイルランド危機の波及懸念

を背景に落札利回りが大幅に上昇。これを受け、10年物のスペイン国債と独連邦債

の利回り格差が拡大し、ユーロ導入以来の最高水準をつけた。

 10年物のスペイン国債とポルトガル国債の利回りは、

ともに20bp上昇した。アイルランド支援の内容をめぐる警戒感が根強い。

 シティの金利ストラテジスト、マーク・ショフィールド氏は「アイルランドへの救済

パッケージでその他の国の状況が変わらないことに市場は気付きつつある」と述べた。

 アイルランドをめぐっては政局の行方が不透明さを増しており、同国政府が2011年

の予算案を議会で成立させることができるかどうか疑問が浮上している。

 10年物アイルランド国債の利回りは33bp上昇し8.7%。10年

物独連邦債との利回り格差は616bpと45bp拡大した。

 クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、アイルランド国債のCDSス

プレッドが51bp拡大し580bp。CDSスプレッド1bpは、債務1000万ユー

ロに対する保証料1000ユーロに相当する。

                           [東京 24日 ロイター]

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