[16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の財務相理事会は16日、暗号資産(仮想通貨)市場規制法案(MiCA)を最終承認した。暗号資産規制で包括的なルールが整備されたのは世界初で、米英にも同様の措置を講じるよう圧力がかかるとみられる。
法案は暗号資産の発行、交換、保管を行う事業者に域内単一の免許を取得するよう義務付ける内容で、4月に欧州議会で可決されていた。2024年に施行される見通し。
理事会では租税回避や暗号資産送金を通じた資金洗浄(マネーロンダリング)を阻止するルールでも合意がまとまった。取引を容易に追跡できるようにするため、26年1月から事業者に暗号資産の送金者と受取人の名前取得を義務付ける。
暗号資産取引の課税に関する加盟国間の協力についてルールを改正することでも一致した。